【ビデオ】超希少な1935年型スタウト「スカラブ」、12年ぶりにデトロイト歴史博物館に返却される
米国人エンジニアで発明家だったウィリアム・ブッシュネル・スタウトは、さまざまな経歴の持ち主だ。自動車メーカーのパッカード・モーター社で航空部門を率いたのち、フォードの旅客機「トライモーター」を設計。米国初の航空定期便のサービスを開始して、スタウト・モーターカー・カンパニーの設立に至った。同社は1934年から1939年にかけて、唯一のモデルであるスタウト「スカラブ」を9台のみ生産した。

デトロイト歴史博物館(Detroit Historical Museum、以下DHM)は、そのうちの1台である1935年型スカラブを所有するが、12年間にわたってメイン州の博物館に貸し出していたため、展示は行っていなかった。 だが、この度ようやくDHMへ返却されることとなり、8月29日からの常設展示を前に、先週末に一足早く公開された。

ミニバンの先祖として語られることの多いスカラブは、いろいろな意味で"翼のない飛行機"だ。ハンドメイドで製造されたこのクルマは、アルミ製のチューブフレームとボディパネルを組み合わせた構造で、様々な配置が可能な可変座席機構や折り畳み式テーブルを装備し、中央に設けられた乗客の乗降ドアは隠しヒンジとなっている。だが、これらは同車に備わった革新的技術のほんの一部に過ぎない。当時の価格で5,000ドル(現在の価値で9万ドル=約1,090万円)と高価だったため、裕福な顧客にのみ製造・販売されていた。ちなみに、DHMが所有するスカラブは、世界最大のチューイングガム・メーカーとして名を馳せたリグレー社の一家から寄贈されたものだという。

スカラブの歴史と自動車の記念碑といわれる所以を解説した米日刊紙『Detroit Free Press』の記事も、下のビデオと併せてチェックして欲しい。




By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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