【レポート】フォルクスワーゲン、次世代型「フェートン」の発売が延期に
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ブガッティ「ヴェイロン」フォルクスワーゲン(VW)の前会長フェルディナンド・ピエヒ氏の大号令により開発された。この"高齢の王様"は同社を退いてしまい、この驚異的なスーパーカーが利益を生み出すことはなかったと噂されている。それでもこのブランドがグループの中で未だ存在し続け、後継車が開発されている理由は皆さんもご存じだろう。

しかし、同じくピエヒ氏の主導で開発されたVWの高級大型セダン「フェートン」はどうだろうか。実用車ブランドが13年前に発売し、グループ内の他社製品とも競合するフェートンの現在の価格は8万9,650ユーロ(約1,230万円)。昨年の製造台数はたった4,000台ほどで、未だに販売され続けている理由は皆さんにも分からないだろう。その次期型の発売が延期されるというニュースも、多くの人に影響を与えることはなさそうだ。

金融情報メディア『Bloomberg』によると、MLBプラットフォームを採用した次期型フェートンは、今すぐにでも発売できる状態にまで開発は進んでいるとのこと。だが、その最終的なゴーサインを出す前に、重役達は生産台数と部品コストの削減を要求しているという。現在、フェートンは白い手袋をはめたエンジニアたちによって手作業で組み立てられているらしいが、まずはこの人件費を抑えたいところだろう。とは言っても、昨年の生産台数だって僅か4,000台に過ぎないわけだが...。これは、売れ行きが伸び悩んだため生産中止となっている「イオス」よりも少ない。昨年、イオスは米国内だけで3,411台が販売されている。
今年7月にBMWから移籍したヘルベルト・ ディース氏は現在、VWでコストカットを進めており、次期型フェートンは数こそ少ないが、彼の利益拡大に向けた戦略の中で重要な意味を持つことになる。ディース氏は2018年度までに利益率6%以上を目標に掲げ、同時にグループ全体で5億5,000万ドル(約660億円)のコスト削減も計画している。これは昨年度の利益率2.7%の2倍以上に当たるという厳しい状況だ。

今年初め、次期型フェートンの発売時期は2017年から2018年になる伝えられていたが、生産変動への対応によりいつまで延期されるのか、今のところ定かではない。


By:Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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