【レポート】ダイムラー、AppleやGoogleとの協業を熟考中
ダイムラーAGの取締役会会長ディーター・ツェッチェ氏は、AppleGoogleといった巨大IT企業との協業を前向きに検討している。だからといって同社のクルマが、これらIT企業が開発したソフトウェアの新たなプラットフォームになるわけではない。ロイターによれば、ツェッチェ氏は「違った形」でのパートナーシップなら有り得ると、独雑誌のインタビューで語ったという。

現在の自動車は、自動運転技術やネットワーク接続機能などの採用が進むにつれて、ソフトウェア開発のより高度な専門知識が必要となっている。この市場の変化は、IT企業にとって自動車業界へ進出する絶好のチャンスだ。ロイターの記事によると、「GoogleとAppleは、自社のソフトウェア・システムを自動車会社の製品に搭載することで、自分たちが構築した統合的なシステムを車両に持ち込みたいと考えている」とツェッチェ氏は語ったという。これは「双方にとって興味深いことだ」とも述べているが、具体的な契約にはまだ至っていないことも明言している。

自動車メーカー側から見ると、こういった協業はクルマが単なるソフトウェアを載せて走るデバイスに成り下がってしまう危険がある。同氏も「顧客との接点を失い、第三者にハードウェアを提供するだけの請負業者にはなりたくない」と述べている。

ツェッチェ氏は現在、いかにしてこのバランスを取るか、模索している最中だ。今年初めには、シリコンバレー企業とのパートナーシップは有益かも知れないと語っていたが、ここ数ヶ月の間にネットワーク接続が可能なクルマのハッキングに対する脆弱性が度々指摘されているように、個人データの保護が依然として大きな課題として残されている。メルセデス・ベンツの会長も兼任している同氏は、メルセデスはクルマに乗る人の身の安全だけでなく、個人情報も守るべき責任があると考えているようだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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