YAMAHA MT-07
う〜ん、いかにもヤマハだ。まずデザインがいい。写真で見ると奇抜だと思ったが、実車はまとまりがよく、それほど奇をてらった感がない。まぁ、兄貴分の『MT-09』が登場してから1年半が経つし、こちら『MT-07』も発売してから5ヶ月以上。慣れてきたっていう見方もできるかもしれないが、いずれにせよ新鮮さがあって、新しさに満ちあふれている。

YAMAHA MT-07 YAMAHA MT-07
ヤマハは『街中で映えるファッショナブルなスタイル』と言っているけど、渋谷や原宿でこんなオートバイを見たら通行人は驚くだろう。機械のカタマリ感タップリで、人間の目には異質に映るはず。未来感覚も少しあって、その異質さが乗り物に興味がある人ならカッコイイって思うだろうし、オートバイに関心がない人でも「おっ、なんかイマドキ」って思うはず。

YAMAHA MT-07 YAMAHA MT-07
いつの時代もそうだけど、こういうデザインで勝負してくるヤマハには"攻め"の姿勢を感じる。オーソドックスなスタイルが確立されている「ネイキッドスポーツ」で、あえて新デザインで勝負してくる。それもモデルごとに闇雲にラッキーパンチを狙うのではなく、『MTシリーズ』としてコンセプトを打ち立ててシリーズ化してくるところが憎い。共通イメージを持たせることで、「あっ、ヤマハだ!」って誰の目にも一目でわかり、それが唯一無二の個性になるっていう狙いだ。

YAMAHA MT-07
跨るとその異質さは影を潜め、よく馴染むライディングポジション。細さと下半身のフィット感の良さが際立ち、アップライトな上半身はどこにも無理を感じさせない。サイズ感はヨンシャクで、押し引きも軽く、これなら気軽に跨ろうって気になる。シート高は805mmでクルーザーのような低さはないが、身長170cm台なら両足が地面にしっかり届き、身長160cm台のライダーでも不安は少ないはず。

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YAMAHA MT-07
走り出してまず感じるのは、コンパクトでスリム。そして気難しさがない。とんでもないパワー、過激なハンドリングではなく、とにかく扱いやすい。『日常速度域で乗り手の意思とシンクロする「意のままに操れる悦び」を提唱する』ってヤマハが言っているが、まさにその通り。この軽さというかハンドリングのヒラヒラ感は旧いバイクや重量級クルーザーが好きな人には、軽すぎて安定感がないと感じてしまいそうだが、頭をリセットすればこんなに良いことはない。ファーストインプレッションで食わず嫌いにならないで欲しい。こうやってわざわざ言うほど『MT-07』は軽い。

YAMAHA MT-07 YAMAHA MT-07
その軽さは、エンジンが力強いからさらに際立つ。2速でアクセルをガバッと開ければ、自然にフロントが浮くほどで、スロットルレスポンスは充分以上。なのに過激すぎて開けられないというところはなく、乗り手は臆することなくアクセルを開けて楽しめる。駆動輪にトラクションがしっかりかかって、グイグイ加速してくれるのだ。

YAMAHA MT-07
パラレルツインから想像する"ドコドコ感"はない。低速からパンチがあって、だけど唐突にドーンと出るわけではないから、ビギナーでも楽しくアクセルを開けて楽しめる。トルクバンドも広く、忙しないシフトチェンジは不要。ワインディングでは水を得た魚のようにキビキビ走り、アクセル操作だけに集中していればいい。ニーグリップが自然に決まるスリムな車体は、コーナーの出口に視線を送るだけで自然に寝ていき、腰を落とせば鋭く旋回してくれる。

YAMAHA MT-07 YAMAHA MT-07
コーナリングマシンであるが、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りも楽しいし、高速道路だって退屈しない。振動が少なく乗り心地がいいから、ツーリングも楽しい。今回は都内から箱根ターンパイクを往復したが、この程度の距離なら行き帰りは言うまでもなくノンストップ。ちなみに100km/h=トップギヤ6速でのクルージングは、4200rpmほどでできる。

YAMAHA MT-07
切れの良いフットワークでシーンを選ばないから、普段使い、ツーリング、オールマイティ。総合点が高いと、平凡になりがちだが、『MT-07』はどんなときもアグレシッヴだから決して飽きないはず。出かけるときはいつも一緒、そんな愛車になりそうだ。

■ヤマハ『MT-07』の特徴
1)またがってわかるボディの軽さとコンパクトさ
2)走り出した瞬間に伝わる扱いやすくパワフルなエンジン
3)俊敏性を備えながらもビッグバイクとしての風格を備えた新デザイン

■企画の狙い
国内二輪市場は近年、スピード性能や馬力などの「数値」ではなく、日常走行や市街地での扱いやすさやデザイン性を求めるトレンドへと変化している。『MT-07』『MT-07A』は、市場ニーズに呼応し、日常域でパワフルながら扱いやすいエンジンを搭載、"軽量・スリム・コンパクト"でスタイリッシュな車体による優れた操作性・所有感などが特徴の新世代モーターサイクル。先のです『MT-09』に続く『MT-World』を担うモデルとして、モーターサイクルの楽しさが味わえ、自分だけの乗りものを所有する喜びが得られるモデルとして開発された。

■ヤマハ 公式サイト:MT-07
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/mt-07/