アキュラ、新型「NSX」でGT3またはGTEクラスのレース参戦を検討中
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ホンダが北米で展開している高級車ブランドのアキュラは、新型ハイブリッド・スーパーカー「NSX」でレース参戦を検討していると、モータースポーツ情報サイト『Sportscar365』が報じている。アメリカン・ホンダのモータースポーツ部門であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)のヴァイス・プレジデント兼最高執行責任者であるスティーブ・エリクセン氏によると、GT3またはGTEクラスに適合するレースカーの開発を考えているらしい。


そもそもこれらのカテゴリーの違いは何なのか。数年前まで国際的なスポーツカーレースのカテゴリーは、GT1、GT2、GT3、そして(小規模な)GT4に分けられていた。GT1は2009年から廃止の方向へ向かい3年後には消滅、GT2はGTE(これにはプロフェッショナル・ドライバーを対象とするGTE Proと、アマチュア・ドライバーを含むGTE Amがある)へと引き継がれた。GT3とGT4は現在も継続されている。今日のGTE規定はル・マン24時間レースとそれに関連するFIA世界耐久選手権ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、アジアン・ル・マン・シリーズ、2013年に終了したアメリカン・ル・マン・シリーズから新たに発足したユナイテッド・スポーツカー選手権などのレースで採用されている。一方、GT3規格はブランパン耐久シリーズをはじめ、世界各地で行われているレースでの導入がますます増えている(GT4はアマチュア向けのより下位レベルのレースで導入されている)。

初代のホンダ「NSX」は、主に日本で行われているSUPER GTシリーズに参戦していた。その後継として開発されていた(けれど市販化は中止された)「HSV-010 GT」も同じだ。しかし、アキュラの新型スーパーカーは日本車というより、デザインも生産も米国で行われているためアメリカ車に近いので、アメリカのレースに参戦する可能性が高いと思われる(日本版編集者注:新型NSXも既に日本のSUPER GTに参戦しているのですが...)。

アキュラは現在、北米で開催されるピレリ・ワールドチャレンジで「TLX-GT」を走らせている。しかし、このシリーズでもGT3車両の導入が始まっており、アキュラは既存のレースカーを新たなレギュレーションに適合させていく(パッケージングにおける潜在的な妥協と共に)のか、まったく新しいレースカーを投入するのか、決断を迫られている。その答えを新型NSXが示すことになるかも知れない。しかし、GTEの方が最終的には露出の機会が多くなるだろう。

アキュラがどちらの規格を選んだとしても、新型NSXのレースカーはハイブリッドにはならないだろう。構造が複雑になるし、現在のレギュレーションでは必ずしもメリットがあるわけではない。マシン開発の担当は、米カリフォルニアを拠点とするHPDか、またはFIA世界ツーリングカー選手権でホンダ・チームをサポートしているイタリアのJASモータースポーツが候補と目されている。






By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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