今なお色あせない魅力を持つ1950年代の自動車広告
スーパーボウルの開催前後には自動車の素晴らしいTVCMに出会えることもあるが、現在見られる広告のほとんどが1950~60年代のものに比べれば見劣りする。当時は出版業界も成長期にあり、自動車メーカーは雑誌や新聞にこぞって豪華な全面広告を出し、自社製品を売り込んだ。それはまた、米国でクルマの輸入が盛んになり、スポーツカーが高い人気を誇っていた時代でもある。米自動車雑誌『Car and Driver』は、同誌が『Sports Cars Illustrated』と呼ばれていた当時の広告を掲載する特集をウェブサイトで公開している。これがなかなか興味深いものなので是非ご紹介したい。

ずらりと並んだ広告を見てみると、米ドラマ『マッドメン』に登場する若き日のドン・ドレイパーが考え出したような秀逸なコピーもあるが、中には今見ると思わず笑ってしまうようなものもある。例えば「オースティン・ヒーリー 100」の広告では、サーキットを駆け抜けるドライバーの横に、赤い斜体文字で「0-60mphはわずか10.5秒」と誇らしげに書かれているのだ。現代のクルマで言えば、ホンダのハイブリッドセダン「インサイト」が大体そのくらいの加速性能だ。

実際のクルマの写真があまり使われていないことも、この時代の広告の面白いところだろう。その代わりに、緻密ながらも微妙にボディラインの歪んだクルマが描かれている。ポルシェ「356」は実物よりも丸みを帯びているし、「クライスラー300」にいたっては、まるでヘリポート並みの大きさだ。また、フィアットのチューニングで有名になる前のアバルトエキゾーストシステムの広告を出しているなど、自動車の歴史を感じることもできる。是非、ページの最後までご覧いただきたい。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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