ヒッチハイクで旅をするロボット、米フィラデルフィアで壊される
去年の夏、会話のできるロボット「ヒッチボット(hitchBOT)」が、カナダのトランスカナダ・ハイウェイに沿って3,700マイル(約6,000km)の距離をヒッチハイクで旅した。そして今年は、このロボットを製作した研究者たちがヒッチボットをアメリカ横断の旅へと送り出した。ところが、テクノロジー情報サイト『Gizmodo』のブログ『Paleofuture』によると、新たな冒険は出発から2週間後に突然終わりを告げたという。ペンシルベニア州フィラデルフィアで、このフレンドリーなロボットが壊されてしまったのだ。どうやら、別名"兄弟愛の町"と呼ばれるフィラデルフィアも、ロボットには優しくなかったようだ。

ヒッチボット・プロジェクトのマネージャーを務めるブリジット・ドレガー氏にAutoblogが話を聞いたところ、ヒッチボットは修復不可能なほどに破壊されて、頭部や内蔵タブレットも紛失してしまったとのこと。プロジェクトチームは、今回の破壊行為についてファンからのEメールで知ったそうだ。今年のアメリカ横断の試みはこれで終止符を打つことになるが、研究者たちはこの出来事を、"人間とロボットが共存する社会の実現に向けた将来の課題"として受け取っている。

短い旅になってしまったが、ヒッチボットはボストンやニューヨーク市など北東部の主要な観光地を訪れることができた。そんなヒッチボットは、少しグっとくるコメントをプロジェクトのウェブサイトに綴っている。「やれやれ、僕のボディは壊れてしまいました。でも、何とか家に戻って友だちと一緒にいるよ。どうやら良いロボットにも時々悪いことが起こってしまうようです!」

カナダの研究者たちによるヒッチボット・プロジェクトは、人間とロボットの交流を探ることが目的だった。ヒッチボットには、道中でドライバーと会話ができるように、音声認識プログラムが内蔵されていた。また、ロボットの行動を把握するためのGPSと3G回線接続機能が組み込まれており、旅路の全行程をソーシャルメディア上で確認できるようになっていた。

研究者たちはヒッチボットを壊した犯人を告訴するつもりはなく、また犯人探しをするつもりもないという。「良い想い出を残しておきたいと思います。ヒッチボットの友だちやファンにもそうしてもらいたい」と、プロジェクトのウェブサイトには書かれている。ただ、この先、機械が感情を持ち反撃することができるようになったら、フィラデルフィアは今回のような悪意のある行動には気をつけた方が良いだろう。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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