米の警察が、ホームレスに扮して
カリフォルニアでは段ボールの手書きボードを持ち、道路脇で物乞いをするホームレスを見かけても、無視をするのが多くのドライバーの日常だ。しかし先月は無視をしない方が幸運だったかも知れない。というのも、警察官がホームレスのふりをして、"ながら運転"のドライバーを取り締まっていたからだ。

去る7月15日、カリフォルニア州サンベルナルディーノで4名の私服警官が高速道路の出口や路肩で手書きのボードを掲げて配置についた。もちろんボードの内容は小銭を乞うものでも同情を誘う話でもなく、ながら運転を取り締まり中の警察官であることが明記されているのである。そのボードには「ホームレスではありません。運転中の電話、シートベルトの無着用など違法行為を取り締まり中のサンベルナルディーノ警察です」と書かれているのだ。そして、私服警官から合図を受けたその付近に待機している白バイ警官が、違反ドライバーの乗った車を停車させるわけである。

同警察のプレスリリースによると「電話をしたりメールを打っていたりするドライバーのクルマに我々の私服警官が近づいたが、気づかなかったドライバーが多かった」という。

今回の"作戦"に白バイ警官として参加した同警察のデヴィン・ペック巡査は、米ABCニュースのインタビューに答え、「私が取り締まった14件程のうち、運転席に近づいた同僚が持っていたボードを読んだと答えたのは、その中の女性ドライバーたった1人でした。気付いた時には『もう遅かった』わけですがね。これで運転中の携帯電話使用によって周囲に対する注意がいかに散漫になるかお分かりいただけるでしょう」と述べている。

今回の作戦遂行中の3時間に取り締まった53台のうち、違反通告を発行したのは50件、そのうち33件は運転中の携帯電話使用による違反だ。また、無免許や免停中のドライバーが運転していたクルマ5台が押収されたそうである。

カリフォルニア州では不注意運転者を精力的に取り締まっている。同州ではイヤフォンまたはハンズフリー機能を使用しない通話や、運転中の携帯電話メールの操作は州法で禁止されている。同州道路安全交通局(California Office of Traffic Safety)によると、2013年に同州自動車局(California Department of Motor Vehicles)は42万6,000件を摘発、同年4月だけでも5万7,000枚の反則切符を発行したそうだ。


By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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