Suzuka 8 Hours
キアヌ・リーブスの来場や、レジェンドライダーであるケーシー・ストーナー、さらには現役のMotoGPライダーの参戦などと、なにかと話題が豊富だった今年で38回目を迎えた"コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース"。
その効果もあってか、今年の観客動員数は23日〜26日のレースウィークを通して去年を大幅にうわまわる12万人(23日8000人、24日11000人、25日33000人、25日68000人)となった。

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ポール・ポジションは、予選上位10チームで行われるトップテントライアルにて、2分06秒000という驚異的かつ、フラットという珍しいタイムを、ポル・エスパルガロがたたき出したYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス)。さまざまなドラマを経て、2002年以来となるファクトリー体制にて挑んだYAMAHA FACTORY RACING TEAMがその勢いのまま、ヤマハとしては19年振り(1996年以来5回目)となる優勝を手にした。

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午前11時30分、気温35度、路面温度が60度を超えるという過酷なコンディションのなかで、レースがスタート。優勝候補筆頭、3連覇を目指していたMuSASHi RT HARC-PRO.で第2スティントの走者、MotoGPチャンピオンであるケーシー・ストーナーがまさかの大クラッシュ! スロットルが固着するというマシントラブルに見舞われ、コースアウトした後ヘアピンのグラベルネットを突き抜け、クラッシュバリアを乗り越えマシンが大破。ケーシー・ストーナーは肩と腰を骨折。この結果MuSASHi RT HARC-PRO.はリタイアとなり3連覇の夢も消滅した。

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その後6回もセーフティーカーが導入されるという、波乱のレース展開となったが、現役MotoGPを走る、ポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスが異次元で驚異的な走りを見せつけ、それにひっぱられるかのような中須賀が率いるYAMAHA FACTORY RACING TEAMが19時30分、204周でチェッカーを受け、優勝を果たした。

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2位はF.C.C. TSR Honda(ジョシュ・フック、カイル・スミス、ドミニク・エガーター)、3位がTeam KAGAYAMA(加賀山就臣、芳賀紀行、清成龍一)という結果となった。
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1位YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手談
「全日本のタイトルは5度獲っているけれど、鈴鹿8耐のタイトルは獲れずにいました。まさかファクトリー体制1年目で獲れるとは思ってもいなかったけれど、ポルとブラッドリー、チームスタッフ、そして応援してくれたファンの皆さんのおかげで優勝することができました。今回、MotoGPライダーとチームを組むことができて、彼らのレベルの高さが改めてわかったし、得るものも大きかったですね。それにしても表彰式は本当に感動しました。話しには聞いていたけれど、こんなにすごいものだとは思いませんでした。こうした環境を整えてくれたヤマハに本当に感謝ですね。ここ数年、スタートライダーを務めていて転倒しているので緊張しましたが、今回はエンジンがかからず本当に焦りました。たぶん20番手くらいまで下がったと思うけれど、うまく挽回できたし、1スティント目で28周まで引っ張れたのがひとつのキーポイントになりました。これでライバルにプレッシャーを与えられたのが大きかったですね」

ポル・エスパルガロ選手談
「優勝できて本当にハッピーだよ! 心の中では涙が止まらない(笑)。信じられないレースだった。まずはチームメイトのふたりに謝りたい。僕のミスでレース中にペナルティが課せられ、タイムをロスしてしまったからね。でも、ふたりとも素晴らしい速さで走ってくれたし、僕もリカバリーするために200%で走ったよ。ヤマハの19年ぶりの優勝、そして中須賀さんの初優勝をチームメイトとして一緒に祝うことができて、とても光栄だよ。YAMAHA FACTORY RACING TEAM はまるで家族のようで、中須賀さんとブラッドリーとは親友になれたんだ。鈴鹿8耐は最高だよ! 鈴鹿は過去にも素晴らしいレースが数多くある伝説的なサーキットだからね。いつか走ってみたいと夢見ていたんだ。才能ある素晴らしいチームメイトと、歴史の1ページを刻むことができたのは、本当にうれしいよ」

ブラッドリー・スミス選手談
「レースウィークが始まる前から、ずっと大きなプレッシャーを感じていたんだ。レース前、ヤマハ本社を訪れた時に、みんなに"優勝します"と約束していたからね。僕自身はレース中にちょっとミスをしてしまったけど、チームメイトふたりのおかげもあって、いいペースを守ることができた。素晴らしいマシンと素晴らしいチームメイトとともに、"優勝する"という約束を果たすことができてホッとしている。この優勝で、ヤマハの 60 周年に華を添えることができたと思う。鈴鹿 8 耐の優勝は、MotoGP のタイトルに次いで、ヤマハにとって重要な勝利だからね。ファクトリーとしての鈴鹿 8 耐参戦は、本当に素晴らしいプロジェクトだった。チャンスがあれば、また必ず参戦したい」

吉川和多留監督
「レースウィークでのポル選手の転倒や、レース中でのポル選手のペナルティなど、いろいろなことがありましたが、優勝することができ、関係者の皆さん、応援していただいた皆さんに感謝の気持ちで一杯です。それにしてもMotoGPライダーのレベルの高さには驚かされたし、改めてですが中須賀選手のスキルの高さに感服しています。ポル選手とブラッドリー選手は、事前テストまで鈴鹿サーキットを走ったこともなく、耐久用マシンに乗ったこともなかったのに、あっと言う間に好タイムを連発するようになりました。また、中須賀選手は、決勝レースの1スティント目で、我々が驚くくらい丁寧にマシンを操り、最初のピットインまで28周を走ってくれました。そしてこれが、その後のレース展開に余裕を与えてくれました。ライダー3人のキャラクターが融合した素晴らしいチームでしたし、チームスタッフも全力で彼らの走りをバックアップすることができました。今回の優勝はチーム一丸となってのものであり、改めて応援していただいたすべての皆さんに感謝します」

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2位 F.C.C. TSR Honda
ジョシュ・フック選手談

「過去2回の参戦で、鈴鹿8耐はフィジカルだけでなくメンタル面でも厳しいレースだと思い知らされたので、2位表彰台に上がれて本当にうれしい。TSRのスタッフは徹夜で作業をしてくれたし、チームメイトも最高だった」

カイル・スミス選手談
「初めて参加した鈴鹿8耐は予想以上にタフなレースだったが、チームメイトのおかげで最高の週末となった。チームメイトはもちろんのこと、TSRにも感謝したい」

ドミニク・エガーター選手談
「厳しいレースとなったが、今年も表彰台に上がれてとてもうれしい。2週間前のテストから日本に滞在していたが、チームや日本の気候に慣れたのが良かったと思う。鈴鹿8耐は大好きなレース、また戻ってきたいし、またTSRで走りたい」

Suzuka 8 Hours
3位 Team KAGAYAMA
加賀山就臣選手談

「ヤマハファクトリーチームやTSRの壁は高かったが、再び表彰台に上がれたのはチームメイトのおかげ。今日は荒れたレースとなり、自分も転倒してしまったが、チームメイトがリカバリーしてくれたし、チームスタッフもそんな状況に迅速に対応してくれたのも大きかった」

芳賀紀行選手談
「今年も3位表彰台に上がれたのは素晴らしいことだと思うし、プライベーターとしては上出来。清成選手が3スティント走ってくれたのが大きかったね。来年のことは分からないが、チャンスがあれば優勝を目指してまた出場したい」

清成龍一選手談
「レースウィーク初日と2日目に自分が転倒してしまい、十分なテストができなかったことが上位2台との差となってしまった。それでも3位になれたのはうれしいし、チームメイトやチームスタッフに感謝したい」

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決勝リザルトはこちら
http://www.suzukacircuit.jp/result_s/2015/8tai/0726_8tai_f.html