希少な初代マセラティ「ギブリ・スパイダー」のプロトタイプがオークションに出品へ
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マセラティは「ギブリ」の名前を現代に復活させる際、4ドア・セダンにその名を採用した。しかし、初代のギブリは2人乗りの2ドア・クーペだ。そして、このエキゾチックなイタリアの自動車メーカーの歴史に詳しい人なら誰でも知っていることだが、初代には「ギブリ・スパイダー」と呼ばれるコンバーチブルも存在していた。その貴重なプロトタイプが、8月に米カリフォルニア州モントレーで行われるモントレー・カーウィークRMサザビーズ主催オークションに出品される。

カロッツェリア・ギア在籍時のジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたギブリ・スパイダーは、僅か128台しか製造されなかったこともあり、当時のアイコン的名車として現在でも人気が高い。だが、今回出品される車両はその128台に含まれない。AM115/S 1001というシャシーナンバーは工場で製造されたプロトタイプであることを示しており、1968年のトリノ・モーターショーでギアのブースに展示された個体であるという。この後に製造された市販モデルとは、ドア・ハンドル部や給油口、トランクリッドの長さなどの異なる点が見られる。

量産モデルの開発に役立てられた後、AM115/S 1001は1969年にイタリアの個人コレクター、アントニオ・カプアーノ氏に売却された。それから6年後、米ロードアイランド州でフェラーリのメカニックをしていたイタリア系アメリカ人リベロ・ジラルディ氏がこれを購入したことにより、大西洋を渡って米国に輸入され、間もなくジラルディ氏の義理の息子であるジョン・フェッロ氏に所有権が移されている。フェッロ氏は10年程このクルマでドライブを楽しんだ後、30年間近くも倉庫に保管していたが、現在のオーナーが倉庫に眠っていたギブリをフェッロ氏から買い取り、専門家の手で徹底的なレストアが施された。素晴らしいコンディションに仕上げられたギブリは、2014年のコンクール・デレガンス・オブ・アメリカを皮切りに、数々の大会でトロフィーを獲得している。

そのため当分はレストアが不要で、しかも非常にオリジナル度が高い状態にある。今年のモントレー・カーウィークにRMサザビーズが出品を予定している錚々たるラインナップの中でも、注目すべき1台と言えるだろう。RMサザビーズはこのプロトタイプの落札予想価格を、120万ドル(約1.5億円)~180万ドル(約2.2億円)としているが、『Sports Car Market』によると、仏・パリのオークションハウス、アールキュリアルが昨年オークションに出品した黄色のギブリ・スパイダーには、74万9,520ユーロ(約1億円)の落札価格が付いた。今回のプロトタイプの出自やコンディションを考えると、これよりもさらに高額になることが期待される。

ギャラリーの美しい写真と合わせて、貴重なギブリ・スパイダーのプロトタイプ、AM115/S 1001が華麗に走行する様子を収めた映像を是非、ご覧いただきたい。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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