フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、7月21日よりゴルフシリーズの新モデルである「ゴルフ オールトラック」を発売した。

ゴルフ オールトラックは、ゴルフシリーズでは初めてとなる本格的なクロスオーバー4WDだ。
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フォルクスワーゲンでは、「クロスポロ」や「クロストゥーラン」など、FFでのクロスオーバーテイストのモデルもラインナップされているが、「パサート」でも展開されているオールトラックと呼ばれるモデルは、本格的な悪路走行性を供えたフルタイム4WDを搭載した本格的なクロスオーバーとなっている。

エクステリアは、クロスオーバーらしい、ブラックのホイールアーチやサイドシルのパーツに加え、存在感のある専用のシルバーのパーツがフロント、サイド、リアの下部に用いられた他、ミラーやルーフレールもシルバーのパーツが装着され、他のゴルフとは違う雰囲気を演出している。


ゴルフ オールトラックが投入されたことで、ゴルフシリーズのワゴンは車高違いで「ゴルフ ヴァリアント」、マイナス20mmの「ゴルフ R ヴァリアント」、そしてプラス25mmのゴルフ オールトラックという風に各種ユーザーニーズに合わせた3種類の仕様がラインナップされることになる。

地上高が25mmUPすることで、悪路走行性が飛躍的に高まり、今までのヴァリアントでは走行できないような山岳路での活躍が期待できるのだ。
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フルタイムの4WDシステムは、最新の「4MOTION」である第5世代のハルデックスカプリングを採用したシステムだ。

このシステムは、前後アクスル間のトルク配分し、車両の瞬間的な運転状況を把握するためのプロアクティブな制御システムを採用している。

また、システムは、車輪がスリップを始める前から反応し、あらゆる条件下でのトラクションのロスを最小化するように設計されている。

例えば、エンジン負荷が比較的小さいあるいはアクセルオフでコースティング(空走)するような状況では、リアアクスルを駆動系から切り離し、フロントアクスルだけに駆動力を伝え、燃費を削減することが出来るのだ。



ゴルフ オールトラックのドライビングプロファイル機能には、通常の「ノーマル」、「エコ」、「スポーツ」、「カスタム」に加えて、あらたに専用開発された「オフロード」モードが追加された。

このモードでは、ABSの調整やアクセルペダルの特性変更に加え、今までのゴルフシリーズには未採用の、下り勾配で車速が一定となるように自動制御されるヒルディセンドアシスト機能が新採用されている。

つまり、単なる4WD化したということではなく、これらのラフロード走行プログラムが搭載されることで、ラフロードでもSUVに匹敵する高い走破性を得ることができるのだ。


エンジンは、ゴルフシリーズ初採用で、「ポロGTI」にも採用されている1.8LターボのTSIだ。

トランスミッションは、エンジントルクが大きいこともあり、ゴルフ ヴァリアントに採用されている乾式7速ではなく、湿式6速DSGが組み合わされている。

最高出力132kW(180ps)、最大トルク280Nm(28.6kgm)のパワフルなエンジンが搭載されることで、オンロードはもちろんのこと、粘り強い走りが求められるオフロードでも卓越したドライバビリティを発揮する。

なお、ディーゼルモデルの投入について質問したところ、まずはパサートからとのことであった。


インテリアは、基本的にはゴルフ ヴァリアントに準じるものの、専用のデコラティブパネルや、Alltrackロゴの入ったドアシルプレート、ファブリックシートなど専用アイテムが装着され、クロスオーバーテイストが感じられる仕上げとなっている。

展示車両はオプションの本革シートが装備されていたが、本革シートには残念ながらロゴは入らないとのことだ。


価格は、ベースモデルの「TSI 4MOTION」が347万円、人気のメーカーオプションが装着された「TSI 4MOTION Upgrade Package」が20万円アップの367万円で用意されている。

庄司社長によると、クロスオーバーの市場は非常に拡大しているが、そうは言っても必ずしも4WDだからといって、ハイパワーで価格の高いモデルを望むユーザーが多いわけではない。

ゴルフ ヴァリアントのコンフォートラインから、グレードアップを検討する場合、質感を高めたハイライン(346.7万円)を選ぶのか、生活四駆としてのゴルフ オールトラック(347万円)を選ぶのかという選択肢を今回用意したということだ。

そのような考え方で、ゴルフ オールトラックのプライスを考えた際、輸入4駆最安値という価格が目指せるということで、350万円を切る今回の買いやすい価格に設定したということであった。

国内での売れ筋のワゴンモデルのスバルレヴォーグ」の2.0Lモデルが約334~356万円、「アウトバック」が約313~340万円という価格設定から考えると、輸入モデルで同様の価格帯に設定されたことは、間違いなくお値打ち価格と言えるだろう。

今まで手ごろな4WDモデルがなく購入をためらっていた寒冷地地方のユーザーに、購入しやすい価格帯でゴルフ オールトラックが投入されることで、ゴルフユーザーの裾野がさらに広がるに違いない。

フォルクスワーゲン 公式サイト
http://www.volkswagen.co.jp