【レポート】カナダの会社が
米国では全体の半数近くの州が何らかの形でマリファナ(大麻)を合法化しているため、州当局や民間企業はDUI(飲酒および麻薬の影響下[服用時]の運転)を取り締まるための法整備に奔走している。これを受けて、カナダ・バンクーバーを拠点とするカンナビクス・テクノロジーズ社が、北米初となる"マリファナ呼気検知器"の開発を進めている。これはその名が示す通り、ドライバーがマリファナの影響下にあるか否かを取締官が判断するための手軽でコンパクトな検知器だ。現在、この検知器はプロトタイプの段階で、社内で審査が行われているという。なお、いつからこの検知器で実際に警察官が取締りを行うのか、この検査器は取締りに使えるほど正確なのかという点については、今のところはっきりしていないようだ。

アルコールの呼気検知器を製造しているライフロック社のバリー・ノットCEOは「この(マリファナ)検知器は、初めて市場に出てくる段階では、おそらくテスト時のテトラヒドロカンナビノール(THC)の有無をシンプルに判断するもので、服用量を証拠だてる判断はできないものになるだろう」とロイターに語っている。その点はすでに実施されて大きな効果を示している尿や血液検査に期待しよう。また、THCは脂溶性なので、接種から最長で1ヶ月間は血液内に残留するという性質を持っている点も問題になる。この検知器の判定が2週間以上前のバイオマーカーに基づくものであれば、取締官が捜査でTHCの有無を判断する検知器を使用する意味はないだろう。カンナビクス社の検知器はマリファナを吸ってから2時間以内のTHCを検知する設定になっているとのことだが、気化蒸気にして吸引したり、口から食べて摂取したりした場合、どうやって検知するのか(検知が可能なのか)については触れていない。実際のところ、同社はこの検知器が特許出願中であるとして、仕組みについては全般的にコメントを控えたままとなっている。

さらに、各州の間でも取締りの基準となる数値はバラバラに異なっている。ワシントンやモンタナ州では、5ng/mLのTHCが検出されれば「運転には適さない酩酊度」とされている。一方、ペンシルベニア州では、その数値は1ng/mLに設定されている。ワシントン州立大学で政治学者として教鞭を取るニコラス・ロブリッチ氏は、ロイターに対して、「取締りの基準は科学的というよりも政治的に決定されている。そのため、マリファナを取り巻く科学と政治が現状よりも前進するまでは、DUIの取締りにこういった機器が証拠としてすぐに採用されることは期待できない」とコメントしている。(マリファナ愛好家のコミュニティSNS「Mass Roots」には、警察に停車を求められるまで、マリファナの煙を20分間ほど車内でもうもうとさせている様子が投稿されているが、そんな社会が変わることを祈ろう。)


注:この記事は、米『Engadget』のAndrew Tarantola記者の記事を転載したもの。

By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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