【レポート】新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」の北米販売を控えたトヨタの舞台裏
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米カリフォルニア州での発売が目前に迫った新型燃料電池自動車のトヨタ「MIRAI(ミライ)」は、いよいよ現地での準備が大詰めを迎えている。価格燃費はすでに発表されており、ディーラーは7月20日から予約注文の受け付けを開始する予定だ。あとは、カリフォルニアにある8カ所のショールームに試乗車が配備される10月が来るのを待つのみである。試乗車の到着時期には混雑が予想されており、入場制限を検討しているショールームもあるという。

MIRAIのディーラーの1つであるトヨタ・サンタモニカのマイク・サリヴァン氏は、自動車メディア『Automotive News』の取材に対して、「他の全てのクルマに関しては、何かしらの要素を材料にしてお客様に売り込んでいく。それが私の仕事だからね。でもMIRAIは正反対で、むしろ逆だ。もしこのクルマが適さないお客様ならば、我々は販売をお断りすることになる」と語った。

トヨタは、MIRAIが必ずしも万人に対して完璧なクルマではないことを理解しているのだ。312マイル(約500km)という航続距離は素晴らしいが、水素ステーションはまだ不足している。つまり、顧客はMIRAIがどんなクルマであるかを正しく知ってから購入する必要があるということだ。

もちろん、早くからMIRAIの購入を検討している人の多くは、かなりの情報を得ているだろう。トヨタ・モーターセールスUSAでMIRAIのナショナル・マーケティング・マネジャーを務めるエド・ラロック氏は「お客様は皆、知識を身につけている。このクルマのカスタマー・エクスペリエンスは、ディーラーとトヨタ双方にとって大変重要なものだ。だからこそ、我々は最初が肝心だと考えている」と同メディアにコメントしている。

ディーラーは、燃料電池車であるMIRAIを顧客にきちんと説明する責任を負っている。記事によれば、サリヴァン氏はMIRAIの顧客のために水素ステーションと専用の整備エリアを彼の店に設置することまで予定しているという。また、トヨタとしても、MIRAI発売後も継続的にディーラーへのトレーニングを行っていく構えだ。

今回のMIRAI発売は同社にとって重要な節目になるが、販売目標は控えめだ。2017年までの総販売台数の目標はたった3,000台、2025年までの目標ですら、米北西部全体で1万800台の見込みだという。顧客への周知を徹底しなければならないディーラーとしては、有り難い数字かも知れない。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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