フルクスワーゲンから「ゴルフ」ベースのツーリングカーレーサーが誕生
Related Gallery:Volkswagen Golf TCR

フォルクスワーゲン(VW)は既に「ゴルフ」のホットな派生モデルを出し尽くしたと思ったが、そのモータースポーツ部門はさらに飛び切りホットなゴルフを発表した。これはヨーロッパとアジアで開催されるTCR(ツーリングカーレース・インターナショナル・シリーズ)に参戦する目的で開発されたもので、確かにレース仕様らしいディテールが各部に見て取れる。

この「ゴルフ・フォー・レーストラック」と名付けられた車両は、我々がよく知っている市販車の7代目ゴルフ 5ドア・ハッチバックをベースに、TCRのレギュレーションに則って製作された。ラリーの舞台では「ポロ R WRC」が活躍しているが、こちらはサーキットを使ったツーリングカー・レースで戦うことになる。ちなみにフォルクスワーゲンは、2013年と2014年の世界ラリー選手権(WRC)において、ドライバーとマニファクチャラーズの両部門で総合優勝を果たしている。

その開発においてフォルクスワーゲン・モータースポーツは、VW傘下で既に「レオン・カップ・レーサー」で実績のあるセアトのスポーツ部門に協力を仰ぎ、世界ツーリングカー選手権などで活動を続けているドイツのレーシング・チーム、リキモリ・チーム・エングストラーがテスト走行を担当した。エンジンは「ゴルフ R」の2.0リッター4気筒ターボをベースに、最高出力が292hpから330hpに、最大トルクも38.7kgmから41.8kgmに引き上げられ、6速「DSG」デュアルクラッチ式トランスミッションを介して(4輪駆動のゴルフ Rと異なり)前輪のみを駆動する。

レース用の18インチ・ホイールを収めるため、ボディは40cmほどワイドに拡げられ、カーボンファイバー製のリア・ウイングやフロント・スプリッターを装着。内装が除去されたコクピットには、ヘッド・プロテクター付きレーシング・シートや、FIA認定済み安全燃料タンク、ロールケージが備わる。

2015年のTCRシリーズは既に始まっているので、2台のレース仕様ゴルフは7月11~12日にオーストリアのレッドブル・リンクで開催されるレースから参戦を開始し、第2レースで早くも初優勝を果たしている。今後はシンガポール(F1グランプリのサポートレースになる)とタイを経て、マカオで最終戦を迎える予定だ。良い結果が残せれば、2016年シーズンから、TCRに参戦するカスタマー・チームに向けて販売を開始するそうだ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

【PR】レース仕様の「ゴルフ」購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!