ベントレー、公道用とレース用の「コンチネンタル GT3」2台を東京で披露
ベントレーの正規輸入代理店であるコーンズ・モータースは10日、東京の青山ショールームにおいて「GT3 ローンチ・ナイト」と題したパーティを開催。FIA GT3規定のレースカー「コンチネンタル GT3」と共に、そのイメージを受け継ぐ公道用の限定モデル「コンチネンタル GT3-R」をお披露目した。

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ベントレーのGT3マシン、岡山で優勝

FIA GT3とは、国際自動車連盟(FIA)によって設立された市販スポーツカーをベースに改造を施した車両が公認の対象となるレースカーのカテゴリ。ル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権や、我が国のSUPER GTなど、世界中で開催されている様々なレースに導入されている。さらに各メーカーを代表する様々なスポーツカーが市販車とあまり変わらない姿で競い合うことから、モータースポーツ・ファンだけでなく幅広いクルマ好きから注目を浴びる、いま最も熱いレース・カテゴリの1つと言えるだろう

ベントレーは2012年に、2代目「コンチネンタル GT」をベースとするこのGT3規定の競技用マシン「コンチネンタル GT3」を発表。翌2013年よりレースに参戦し、2014年には欧州で人気が高いブランパン耐久シリーズにおいてシリーズ2位という戦績を残した。さらに今年はプログラムを拡大し、4大陸で6シリーズに出場している。



その1つであるGT アジア・シリーズの第3戦と第4戦が、6月27・28日に日本の岡山国際サーキットで行われ、28日の第4戦では、中国珠海市に本拠を置くチーム・アブソルートから出場しているベントレー コンチネンタル GT3がアジア地域で初めて優勝を飾った。しかもドライバーの1人は日本人、澤圭太選手だ。今回のパーティには澤選手がゲストとして登場し、来場者の前でマシンやレースについて語った。








ベントレー コンチネンタル GT3

外観は市販車のコンチネンタル GTと似ているが当然ながら中身はまったくの別物で、澤選手によれば「ベントレーの形をしているだけのレーシングカー」であるという。とは言っても、エンジンは市販車の4.0リッターV型8気筒ツインターボがベースとなっており、ドライサンプ化などレース仕様にチューンして搭載している。最高出力は規定によりリストラクターで制限され、「かなり余力を残した状態で500から550馬力に設定されている」そうだ。トランスミッションももちろんレース用の6速シーケンシャルを搭載し、全輪駆動の市販車と異なり後輪のみを駆動する。ロードカーでは2.3トンを超える車両重量だが、このGT3マシンは規定で決められているギリギリの1,150kgほどに軽量化されているという。ベントレーならではのハンドメイドで製作されたステアリング・ホイールには、多くのスイッチが装備されており、これでワイパーやウインカー、ピットロードを走行する際に必要な速度リミッター、ピットと通信する無線、そして「企業秘密がいっぱい隠されている」というトラクション・コントロールとABSの設定などを操作できるという。また、ベントレーはフロントのエンジンが発熱し、排気管が足元を通っているため車内は暑く、「室温でいうと50度から60度にもなる」そうだ。エアコンは装備されていないので、「アジアの暑い国で開催されるレースでは脱水で倒れるドライバーもいる」とか。澤選手も1レース・ウィークで2kgくらい体重が減るそうだ。お隣りに立つ美しい女性は、チーム・アブソルートのグリッド・ガールを務める石川彩夏さん。




澤選手はトークショーの後、会場に設置されたレーシング・シミュレーターを使って、7月18日・19日にGT アジアの次戦が行われる富士スピードウェイの走り方を解説し、さらに来場者の中から抽選で選ばれた方にドライビングをコーチしていた。ちなみにプロのドライバーがトレーニングに使うというこのシミュレーターは、モニターと消費税別で400万円ほどだとか。実車のベントレーを買ってサーキットに通うことに比べたらずっと安上がりだが...。




ベントレー コンチネンタル GT3-R

そしてこの日、会場でもう1台展示されていたベントレーは、「コンチネンタル GT3-R」と凄そうな名前が付けられてはいるものの、こちらは純粋なロードカー(公道走行用市販車)で、世界限定300台のみが販売される。どちらかといえばレース用車両をベースに公道法規に合わせたようなスパルタンなマシンというよりも、レースカーのスポーティなイメージで仕立てた高級GTという雰囲気だった。エンジンはフラッグシップ「コンチネンタル GT スピード」の6.0リッターW型12気筒ではなく、GT3マシンと同じ4.0リッターV8ツインターボだが、最高出力は「コンチネンタル GT V8 S」の528psから580ps/6,000rpmに引き上げられ、最大トルクも69.3kgmから71.4kgm/1,700rpmに増強されている。さらに後部座席が除去されるなど約100kgにも及ぶ軽量化や、低められたギア比により、0-100km/h加速は3.8秒と、コンチネンタル GT V8 Sより0.7秒速く、コンチネンタル GT スピードさえ0.4秒も凌ぐ。さすがに2輪駆動化はされていないが、フルタイム全輪駆動システム(前40:後60)には、コーナリング性能を高めるトルクベクタリング機能が搭載されているという。



内外装に多用されたカーボンファイバーは、どれほど軽量化に貢献しているか定かでないとは言え、それよりも高級な素材としての質感に圧倒される。そして光沢を抑えた柔らかな黒いレザーと、緑色の糸でキルティングが施されたアルカンターラに、乗員を取り囲むようなグリーンのアクセント。実に魅力的なインテリアだ。ボンネットにはダクトが開けられ、テールエンドにレースカーよりだいぶ控え目な、しかしベントレーにしてはアグレッシブなウイングが備わる。エキゾーストはチタン製。カーボン・シリコン・カーバイド(CSiC)を採用したブレーキのキャリパーは深いグリーンで塗られていた。



これまでベントレーにはそれほど興味が持てなかった方も、このGT3-Rを見れば惹かれてしまうかも知れない。日本における販売価格は未発表とのことだが、きっと実際に買われる方は気にも留めずにオーダーを入れるのだろう。少なくともコンチネンタル GT V8 Sの2,255万円よりそれなりに高く、澤選手がドライブしているGT3よりずっと安いことだけは確かだ。気になる方は以下のリンクから公式サイトをご覧の上、コーンズ・モータースまでお問い合わせを。

コーンズ・モータース 公式サイト
http://www.cornesmotor.com/

ベントレー モーターズ ジャパン 公式サイト
https://www.bentleymotors.jp






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By Hirokazu Kusakabe

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