欧州自動車メーカー、「よりクリーンなクルマを造るにはもっと時間が必要」と主張
2021年に向けたCO2排出量の削減目標が決定するまでには、欧州委員会と自動車メーカーとの間で長く激しい戦い大きな妥協があった。そして今、より厳しい基準が2025年を目標に設けられようとしており、前の時と同じように、これが新たな火種となっている。

現行の規則では、2021年までに欧州の自動車メーカーは新たに製造する自動車のCO2排出量を平均95g/kmに抑えなければならないと定めている。『Automotive News Europe』によれば、欧州委員会は2025年を目標に、この上限を「68g/kmから78g/kmの間」へとさらに厳しくすることを検討しているという。しかし自動車業界のロビー団体であるACEA(欧州自動車工業会)は、これだけの短期間に目標を達成するのは「おそらく不可能」として、2030年までに先送りにすべきだと訴えている。

一方、ACEAと考えを異にするグループもある。『Automotive News Europe』によれば、オランダ、スウェーデン、フィンランド、アイルランドの環境省庁では今回の引き上げをゼロエミッション車(電気自動車や燃料電池車のように排出ガスをまったく出さないクルマ)を普及させる機会と捉え、2025年の数値目標を堅持したいと考えているようだ。

今回の目標が正式に決まれば、2005年と比較して30%のCO2削減になる。しかし、削減目標があまりに厳しくなれば、代替燃料や電気の利用がさらに増えるだろう。この動きによって欧州のエンジン車への風当たりは一層強くなりそうだ。特にフランスはディーゼルエンジンから電気自動車などへの移行を強く推し進めており、イギリスでも同様の声明が出されている。また、ノルウェーでは適切な優遇措置を設ければ電気自動車が普及することが実証されている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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