トヨタがWRC参戦に向けた新体制を発表 トミ・マキネン氏がチーム代表就任
世界ラリー選手権(WRC)への復帰に向けて経験豊富なプロフェッショナルの協力を必要としていたトヨタは、元ラリー・ドライバーのトミ・マキネン氏がTOYOTA GAZOO Racingのチーム代表に就任したことを発表した。

1990年代のラリー・レジェンドであるマキネン氏は、三菱チームからWRCに参戦して、1996~99年の4年連続でドライバーズ・チャンピオンに輝いた経歴を持つ。当時の活躍はレッド・ブル時代のセバスチャン・ベッテルに匹敵するほど目覚ましいものであり、1987~2003年の現役時代に24ものトップ・ラリーで勝利した、ラリー史上最も成功を収めたドライバーの1人だ。WRC4連覇を記念して市販化された特別仕様車、三菱「ランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディション」は、今なおラリー・ファンが愛してやまない時代のアイコン的存在となっている。

現役引退後、マキネン氏はスバルのチームリーダーやコーチとしてグループNラリーカーの開発に携わり、他にも多くの自動車メーカーやドライバーを指導してきた。その中には、トヨタ「86」ラリー仕様車でTRDラリーチャレンジに参戦するトヨタの豊田章男社長からも依頼を受け、ドライビング技術向上に向けたアドバイスを行っていたという。こうしたつながりを通じて両者が信頼関係を構築していく中で、豊田社長は「この方にトヨタのもっといいクルマづくりを手助けいただきたい。一緒に仕事がしていきたい」と感じ、WRC参戦へのサポートをマキネン氏にお願いしたそうだ。今後は豊田社長がWRC参戦チームであるTOYOTA GAZOO Racingのチーム総代表、マキネン氏がチーム代表となり、2017年の参戦に向けて、「ヤリス」(日本名:ヴィッツ)をベースとした参戦車両の開発など、推進体制を強化するという。

なお、今回の人事はTOYOTA GAZOO Racingの組織変更の一環であり、ドイツに本拠を置くトヨタのモータースポーツ部門で、先のWRC活動、F1プログラム、および現在のWECのプロトタイプ・レースを担うTMG(Toyota Motorsport GmbH)とは無関係と思われる。

豊田社長がラリー参戦の意義などを語るプレスリリース(日本語)はこちらから読むことが出来る。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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