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トヨタは9日、7人乗りのコンパクトなミニバン「シエンタ」をフルモデルチェンジし、同日より発売した。

実に12年ぶりとなるフルモデルチェンジを受け、ミニバンとしては斬新なデザインに生まれ変わった2代目シエンタは、全高を除けばコンパクトカー並みのサイズに7人が乗車可能な3列シートや両側スライドドアなどの特長を初代から受け継ぎながら、乗降性に優れる低床でフラットなフロアを採用し、ハイブリッドのパワートレインや、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を用意。福祉車両として高機能スロープ車も設定した。

チーフエンジニアを務めた粥川宏氏によれば「アクティブで機能的な内外装デザイン」と「"ファーストカー"としても十分な上質感と存在感」を盛り込むことで「ファミリーだけではなく、ダウンサイジングを求めるミドル・ シニアの方まで、広く世代を超えてお客様のライフスタイルをサポートする"ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン"」に仕立てたという。文末にご紹介している公式ビデオでは、滝川クリステルさんが「トヨタが作ったスポーツバッグ」と紹介している。「スポーツバッグのようにいろんな用途で使えて、みなさんの日常をおしゃれにカッコよくしてくれる」そうだ。





全長4,235mm × 全幅1,695mm × 全高1,675mmというサイズは、先代より115mmほど長くなり、ホイールベースも50mm延長されて2,750mmとなった。これにより1列目から3列目までの席間距離は10mm拡大し、シートバックを薄くしたことで2列目と3列目シートのニークリアランス(前席から膝までの空間)もそれぞれ25mmと20mm拡がった。さらに"5ナンバー枠"に留まる全幅を変えずに室内幅も40mm拡げられているという。特に居住性が改善されたという5:5左右独立分割式の3列目には、新たに2名用シートが設定された。もちろんこれを選ぶと(「シエンタ」という車名がスペイン語で「7」を意味する「シエテ」に由来するにも関わらず)乗車定員は6名になる。2列目シートは折り畳んで前に倒すことが可能、3列目シートは倒して2列目シートの下に格納することができ、車内は荷室や座席のアレンジによって様々な使い方が出来る(文末のビデオを参照)。スライドドアの乗り込み高さは先代より55mmも低くなり、ドアの実質開口幅も50mm拡大されたという。



新たに追加されたハイブリッド車は、最高出力74ps/4,800rpmと最大トルク11.3kgm/3,600〜4,400rpmを発揮する1.5リッター直列4気筒「1NZ-FXE」型アトキンソンサイクル・エンジンに、61psと17.2kgmを発生する電気モーターの組み合わせ。システム合計では最高出力100psとなり、JC08モード燃費は27.2km/Lと発表されている。2列目シートの下に収められたバッテリーは6.5Ahのニッケル水素。つまり、ハイブリッド・システムは「アクア」や「カローラ」のハイブリッドと共通だ。

ガソリン車(2WD)のエンジンは、カローラで初めて導入された新型の1.5リッター直列4気筒アトキンソンサイクル「2NR-FKE」型を採用。最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク13.9kgm/4,400rpmを発揮する。アイドリングストップ機能を備え、JC08モード燃費は20.6km/Lから20.2km/Lと、トヨタによれば「優れた動力性能と低燃費を両立させた」という。トランスミッションは「Super CVT-i」のみの設定で、前輪を駆動する。

4輪駆動モデルも用意されており、こちらは従来型の「1NZ-FE」エンジンを搭載。最高出力103ps/6,000rpm、最大トルク13.5kgm/4,400rpmを発生し、CVTとの組み合わせでJC08モード燃費は15.4km/Lに留まる。



レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」は全車にオプション設定。前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合は警報や自動ブレーキを作動させる「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)」、カメラが走行車線を認識し、逸脱の可能性を検知するとドライバーに警報を出す「レーンディパーチャーアラート(LDA)」、カメラによって対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知し、自動的にハイビームとロービームを切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」という3つの先進安全機能が搭載される(文末のビデオを参照)。



福祉車両「ウェルキャブ」シリーズには、手動スロープの前倒れ機能を備え、車いすを使用しない場合は"普通のクルマ"として5名乗車が可能な「車いす仕様車(タイプI)"助手席側セカンドシート付"」が設定された。他に維持費を抑えられる8ナンバーの「"助手席側セカンドシート無"」タイプや、コンパクトクラスで初めてストレッチャー乗車が可能になった「車いす仕様車(タイプII)」も用意されている。ただし「ウェルキャブ」シリーズはガソリン車の2WDのみとなる。



ボディ・カラーは全8色に加え、バンパーやドアミラーなどエクステリアの一部がブルーメタリックまたはブラウンパールとなる5パターンの「フレックストーン」も設定。インテリアも「フロマージュ」「ダークブラウン」「ブルーブラック」と3つのテーマから選べる。

消費税込み価格は、パワースライドドアを持たない「X"Vパッケージ"」ガソリン車2WDの168万9,700円から、デュアルパワースライドドアや 上級シート表皮、本革巻きステアリング・ホイール&シフトノブなどを備える「G」ハイブリッド車の232万9,855円まで。




凡庸な"箱"になることを嫌ったとみえるエクステリアは好みが分かれそうだが、内容は真面目に先代から改良されていると思われる。「ユニバーサル」と「クール」の両方を求めたデザインが果たして成功しているかどうかは、これから顧客が判断を下すことになるだろう。詳しい情報は以下のURLから公式サイトをご覧いただきたい。


トヨタ 公式サイト:「シエンタ」
http://toyota.jp/sienta/









By Hirokazu Kusakabe

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