航続距離およそ300kmと噂されるフォルクスワーゲンの次世代EVバッテリーに勝ち目はあるか?
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パフォーマンスカーが馬力の大きさを競い合うように、電気自動車は航続距離の長さを競い合っている。共に航続距離およそ200マイル(約322km)とされるテスラ「モデル3」シボレー「Bolt(ボルト)」が、2017年頃に手ごろな価格で発売が予定されている一方で、日産航続距離およそ250マイル(約402km)の「リーフ」をほぼ同時期に発売するとほのめかしている。フォードにも参入の可能性がある。さらに新たな挑戦者となりそうなのが、航続距離をのばした次世代の電気自動車を準備中のフォルクスワーゲンだ。

ハイブリッド車情報サイト『Hybrid Cars』によれば、フォルクスワーゲンCEOのマーティン・ヴィンターコルン氏は、同社が独で新世代のバッテリー技術を開発中であり、それにより航続距離はおよそ186マイル(約299km)になると独『Bild(ビルト)』紙に語ったという。これは、航続距離83マイル(約133km)とEPA(米国環境保護庁)に認定された現行モデル「e-ゴルフ」の倍以上になるとはいえ、競合他社の掲げる数字には及ばない。ヴィンターコルン氏は、いつ頃この革新技術が市販車に採用される見込みかという件については明言しなかったそうだ。

特にここ数カ月の間、フォルクスワーゲンにはバッテリー技術の進歩に向けた大きな動きがある。同社のプラットホームは大部分が既に電気自動車としても使えるように設計されており、フォルクスワーゲン・グループ全体としても、単一の統合リチウムイオンバッテリーユニットに移行していく考えが発表されている。この移行により部品にかかるコストを66%も削減できたという。また、2014年末にこの巨大な独自動車メーカーは、米国のスタートアップ企業、QuantumScapeの株5%を取得。同社の耐火性に優れた全固体リチウム電池を使い、驚異の430マイル(約692km)を狙っている。それには公道走行による証明が必要だが、もしこのクルマが実現すれば、フォルクスワーゲンに勝算ありと言えそうだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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