ジョルジェット・ジウジアーロ氏、伝説的なデザイン・スタジオの株を全て売却
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ジョルジェット・ジウジアーロ氏といえば、疑う余地なく20世紀を代表する偉大な自動車デザイナーである。初代フォルクスワーゲン「ゴルフ」から、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』でお馴染みの「デロリアン DMC-12」まで、数えきれないほど多くのクルマをデザインしてきた。そんな彼がついに現役を引退するだけでなく、これまで保有していた自身の名を冠する会社の株も全て売却してしまったというニュースを自動車メディア『Automotive News』が伝えている。

イタリアを代表するカーデザイン会社「ベルトーネ」や「カロッツェリア・ギア」での修業期間を経て、ジウジアーロ氏は、1968年に自身のデザインスタジオ「イタルデザイン」を設立。70年代に手掛けたウェッジ・シェイプ(くさび形)が特徴的なマセラティ「メラク」やロータス「エスプリ」をはじめ、数々の名車を世に送り出す。しかし、2000年代に入ると同社の業績はあまり振るわなくなり、2010年にジウジアーロ氏は株式の90.1%をフォルクスワーゲン・グループに売却、残りの9.9%を自身と息子のファブリツィオ氏で所有していた。その後、元アウディのチーフデザイナー、ヴォルフガング・エッガー氏が2013年の暮れよりイタルデザイン社でデザイン業務を引き継ぐことになったが、彼が在籍していたのはわずか1年で、翌2014年暮れには同社を去ってしまう。しかしイタルデザインはなおも活動を続け、2013年には獰猛な見た目が特徴の「パルクール」を発表、ジュネーブ・モーターショー2015では高級セダンのコンセプトカー「Gea」を公開している。

『Automotive News』が伝えるところによると、6月28日(日)付けでジョルジェット氏とファブリッツィオ氏が所有していた残りの9.9%の株式は全てアウディに売却され、 翌日、ジウジアーロ親子は、共に役員の座からも完全に退いたという。2人が会社を去った正確な理由は明らかにされていないが、同メディアによると、「プライベートな時間を大切にしたい」という父ジョルジェット氏の意向があったようだ。また、彼の退任後もイタルデザイン・ジウジアーロ社は事業を継続し、今後の成長に何ら影響はないとの声明が出された。

ジウジアーロ氏のデザインに対する評価は、今もなお非常に高い。9月5日に開催される英競売会社ボナムズのオークションに出品予定のマセラティ「ブーメラン」には、300万〜400万ユーロ(約4億円〜5億4,000万円)もの落札予想価格が付けられている。ギャラリーにはこれまでジウジアーロ氏とイタルデザインがフォルクスワーゲン・グループのために手掛けたコンセプトカーの写真をご用意した。是非ご覧いただきたい。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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