BMW、新開発の「直接水噴射システム」を搭載した「1シリーズ」プロトタイプを公開!
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BMWが、MotoGPのセーフティカーとして仕立てた特別な「M4」を公開したのは、ほんの数カ月前のこと。この高性能クーペに施された改造は、フラッシュライトや緊急時用の装備だけではなかった。それが、新開発の「水噴射システム」だ。そして今回、BMWはハッチバックの「1シリーズ」に実装して、そのシステムをさらに進化させている。

「BMWグループ イノベーション・デイズ 2015」で公開されたこの5ドアの1シリーズには、MINIや「i8」と同じ3気筒ガソリン・エンジンが搭載されているが、さらに加えて「ダイレクト・ウォーター・インジェクション」、つまり"直接水噴射システム"と呼ばれる装置が装備されている。これは水を、何の変哲もないただのH2Oを、細かな霧状にして燃焼室に噴霧するシステムだ。通常、ガソリンと水を混合することは推奨できないが、このシステムでは水がすぐに蒸発して内側からエンジンを冷却することで、エンジンの効率を高めることが出来るという。

より冷却された状態でエンジンが動作することには、いくつか利点がある。まず、燃費の向上と排出ガスの削減だ。また、点火のタイミングが早められ、圧縮率が高まる。ターボエンジンでは、ブースト圧が高まることで出力の増大も見込める(BMWによれば最大で10%の出力向上と8%の実燃費改善が期待できるという)。さらに、燃焼室で起きる自然発火が抑えられることでノッキングを抑制できるため、エンジンの摩耗も軽減し、より低いオクタン価の燃料でも有効に活用することができる。

まさに数えきれないほど良いこと尽くしであり、だからこそBMWが採用を図っているのだ。もちろん水を入れるタンクの設置が必要なので、重量は増える。しかし、このプロトタイプはクルマの電源が切られた時にエアコンから水を補給するシステムを装備しているので、ドライバーがタンクに注水する手間はない。つまり、極端な気候でない限り、このクルマに水の補給は不要というわけだ。これでまた一つ、"良いこと"が増えたと言えるだろう。詳細はプレスリリース(英語)をどうぞ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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