ドライブ中に聴く音楽が、事故を引き起こす可能性があるという研究結果が明らかに
イスラエルの研究者が、ドライブ中に聴く音楽は運転に影響を及ぼし、時には悲惨な結果を引き起こす恐れがあるという研究結果を明らかにした。これは、ネゲヴ・ベン=グリオン大学の芸術学部で音楽心理学を研究するウォーレン・ブロツキー教授が、近ごろ出版した音楽と感情、運転の関係性に関する著書で述べられている。

ブロツキー教授は「誤った音楽を選択しただけで死に至る可能性がある場所は、世界中でもクルマの中だけ」と、ニュースサイト『Haaretz』の取材に応じた際に語っている。しかし、ドライバーを死の危険にさらすか否かに関わるのは音楽のジャンルではない。教授によると、クラシックよりデスメタルの方が事故に合いやすいという訳ではないそうだ。ここで問題になるのは、ドライバーの感情と音楽の結び付きだという。

この研究では、ドライバーが感情的になると注意散漫になるとされている。幸せや悲しみ、ノスタルジーといったあらゆる感情のほか、単に気分良くノッている(ブロツキー教授は「ハンド・ドラムするような」と表現している)だけで集中力が低下しやすいのだという。もちろん、運転時の注意散漫は危険な要素の1つだ。米の道路交通安全局(NHTSA)は、米国内で1年間に発生する1,200万件の事故のうち、4分の1以上がドライバーの注意散漫によって引き起こされていると推定している。また、エリー・インシュアランスが2013年に行った調査では、2年の間に起きた注意散漫による死亡事故のうち、62%がただぼんやり空想していただけということが判明している。

ブロツキー教授の研究結果を見れば、ドライバーは感情をポジティブ/ネガティブ問わず過剰に揺さぶる音楽は避けるべきだということが分かる。また、曲を変えることで動揺したドライバーの心理状況を変えることも可能だ。教授は、ドライバーの心理状況が激しく変化するのを検知して、自動で車内の音楽を変えるシステムを考案したいと考えているという。そんなシステムが普及するまでは、我々は車内で自由に音楽を流しておこう。ただし、別れたパートナーを思い出させるような曲は外しておくことをお忘れなく。


By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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