【ビデオ】米道路交通安全局が飲酒運転防止システムのプロトタイプを公開
米道路交通安全局(NHTSA)がまとめた昨年の報告書によると、米国において2013年は1万706人が飲酒に関わる交通事故で死亡した。2012年からやや減少しているとはいえ、交通死亡事故全体の31%を占める。米政府機関はこれをさらに減らし安全な社会を作るため、"Driver Alcohol Detection System for Safety(DADSS)"(安全運転のためのアルコール検知システム)と呼ばれるプログラムの開発に取り組んでいる。

このプログラムでは、2つのシステムを採用し、飲酒した場合に運転手はクルマを動かすことができない仕組みとなっている。ひとつは、ハンドル部分に組み込まれた酒気検知器で、血中アルコール濃度(BAC)が0.08以上かどうかを検知する(なお、日本では0.03以上を酒気帯び運転とみなす)。もうひとつは、エンジン・スタートボタンに触れた指を赤外線がスキャンし、同じくBACが検知される技術を使用する。その数値をシステムが読み込んで0.08以上であればクルマは始動しない。この仕組みについて、動画で詳しく紹介しているのでご覧頂きたい。

この安全プログラムについて、ミシガン州のデトロイト・ニュース紙『The Detroit News』によれば、NHTSAはこの安全技術を車両に義務付ける意向はなく、将来的に新車に搭載可能な技術として選べるようにすべきだと考えているという。市販車に使うには、最低でもあと5年はかかるそうだが、政府専用車を使った実機試験はそれよりも早く開始できそうだ。

NHTSAの局長マーク・ローズカインド氏は「DADSSは、ある特定の人口層において、飲酒運転を防ぐ高い効果が見込める。それは例えば10代の運転者やトラックなど商業車の運転手だ。また、こうしたシステムをオプションで車両に搭載可能にすることは、法廷で争う際に最も強力な武器となるだろう」と発言している。

だが、賛成ばかりでもない。『The Detroit News』が伝えたところによると、飲食店の業界団体、アメリカン・ビバレッジ・インスティテュート(ABI)は、このシステムの実用化に反対しているとのこと。人によってアルコール吸収率は異なるため、この新技術DADSSはレストランでディナーにワインを軽く嗜む程度の理性ある運転手ですら飲酒運転と探知されることが懸念されるためだ。詳しくはプレスリリース(英文)をご覧いただきたい。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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