Related Gallery:Le Mans 10 June

6月10日、フランスのサルト・サーキットでは、ル・マン24時間レースの練習走行と、続いて第1回目の公式予選が行われた。

午後4時からの練習走行は、コースが雨で濡れた状態で開始された。何度か雨が降ったり止んだりする4時間のセッションの中、最終的に乾いた路面でトップ・タイムを記録したのは17番のポルシェ919ハイブリッド」。2番手にアウディR18 e-tron クワトロ」の8号車をはさんで、3位と4位もポルシェが占める。5位と6位はアウディと、ドイツの2強が上位を独占。トヨタTS040 ハイブリッド」は、彼らに続く7番手と8番手。セットアップを煮詰め、夜の予選に臨む。



公式予選1回目は辺りが暗くなり始めた午後10時に開始。ポルシェの黒い18号車がいきなりコース・レコードとなる3分16秒887というタイムを記録する。2位に赤い17号車、3位に白い19号車と、上位をポルシェが独占。途中、事故による中断もあり、その後の予選終盤はコース上が混雑したため、そのままポルシェが暫定ポール・ポジションを獲得した。続いてトップから3秒遅れてアウディの8号車、さらに1秒ほど後に9号車、7号車が並ぶ。トヨタは2号車が7位、1号車が8位。注目の日産GT-R LM NISMO」は、23号車が総合12位、クラス11位と、下位カテゴリーのLMP2並みのタイムに終わる。コースに出遅れた他の2台は22号車が総合21位、1990年にポール・ポジションを獲得した日産のグループCカー「R90CK」のカラーリングを受け継ぐ21号車は総合31位に沈んでしまった。



現地で見ているカメラマンの話によると、 ポルシェ 919ハイブリッドは何と言ってもコーナリング・スピードが速いという。非常にスムーズでアクセルの動きに素直に反応している感じだそうだ。

一方のアウディ R18 e-tron クワトロは、今年からハイブリッド・システムのエネルギー放出量が増加したため、コーナーの立ち上がりは速くなったものの、近くで見ているとコントロールが難しそうでどことなくギクシャクしているとのこと。「アクセルで曲げている感じ」とのリポートだ。

トヨタ TS040 ハイブリッドは昨年同様、第2シケインをスムーズに立ち上がるなど速さを見せるが、この日の記録は3分23秒543と、もうひとつラップタイムが伸び悩んでいる。昨年ポール・ポジションを獲得したときのタイムである3分21秒789にも届いていない。しかしまだ予選初日、2台のタイム差がコンマ2秒ほどしかないことから、決勝レースでもこのタイムでコンスタントに走れるなら、面白いことになるかも知れない。

フロント・エンジン/前輪駆動という異色のパッケージでル・マンに挑む日産のGT-R LM NISMOは、ストレートは速いがコーナーではまるでアクセルが踏めない状況だという。前輪の切れ角が小さいことも影響しているのかも知れない。



なお、LMP2クラスでは日産/ニスモの「VK45DE」型V8エンジンを積むKCMGチームの「オレカ05 ニッサン」がクラストップ(総合11位)。日産のLMP1マシンを喰ってしまった。クラス上位5台を日産製エンジン搭載マシンが占めている。



市販スポーツカーをベースとしたLM-GTEクラスは、プロフェッショナル・ドライバーによる"GTE Pro"クラスのアストンマーティンV8 ヴァンテージ」99号車がトップ、さらにアマチュアを中心とする"GTE Am"クラスのヴァンテージ98号車がそれに続く。昨年クラス優勝したAFコルセ・チームのフェラーリ458イタリア」を挟んで、クラス4位と5位もアストンマーティンが占めるところをみると、今年の本命はこの英国のワークス・チームか。



今後のスケジュールは、11日に2回目と3回目の公式予選が行われ、12日は恒例のドライバー・パレード。そして13日の午前中にウォームアップ・セッションを済ませた後、現地時間午後3時、日本時間午後10時に24時間の長いレースがスタートする。


Related Gallery:Le Mans 10 June

By Hirokazu Kusakabe
Photo Hideyuki Nakano

【PR】ル・マン24時間レース観戦を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!