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BMWジャパンは26日、コンパクトなボディに3列シートを備える7人乗りのMPV(多目的車)「BMW 2シリーズ グラン ツアラー」を東京都内で発表した。

「2シリーズ グラン ツアラー」は、日本では昨年10月に発表されたBMW初の前輪駆動モデル「2シリーズ アクティブ ツアラー」をベースに、最大7人が乗車可能な3列シートを装備したモデル。とはいえ、ボディで共有するのはフロント部分のみで、ホイールベースや全長はもちろん、ルーフも高くなりヘッドルームが拡大されている。

全長4,565mm × 全幅1,800mm × 全高1,645mmという車体サイズは、5人乗り2列シートの2シリーズ アクティブ ツアラーと比べると、215mm長く、95mm高い。ホイールベースは110mm延長されて2,780mmとなっている。車内のヘッドルームも20mm拡大されているという。言うまでもなく、よりファミリー向けの利便性を高めたモデルだ。



前席は見晴らしの良いやや高めの着座位置とし、2列目シートは60:40で前後に130mmスライド可能。これにより、使用状態に合わせて足元の広さ/荷室を調節できる。バックレストの調節機構も備え、ラゲッジ・ルームに設置されたリリース・ボタンを押すだけで用途に応じて40:20:40の3分割に倒すこともできる。また、3席のチャイルドシートが装着可能だそうだ。



3列目のシートには、2列目シートに備わるレバーを操作し、前方に移動&倒して乗り込むことになる。ルーフが高いため、アクセスは大人でも思ったほど辛くないが、シート自体は座面・背もたれとも薄くて小さい(レザーは豪華だが)。明らかに小さなお子様用...というか、たまの機会にお子様の友達などを乗せることがある場合に使うものだろう。ご家族7人で出掛けることが多いなら、もっと大きなミニバンを買いたくなるはず。その代わり、3列目シートを倒せば(50:50で分割可倒)5人家族でも十分な荷室が得られる。2列目シートまで倒せば、容量1,820リッターにまで拡大されたほぼフラットな荷室が使えるようになる。5+2シーターとして使うならやはり便利そうだ。全幅は大きくなっているわけではなく、リア・ビュー・カメラやパーク・ディスタンス・コントロールも全車に標準装備され、運転がしやすいように配慮されている。


2シリーズ アクティブ ツアラーと同じくフロントに横置きされるエンジンは全部で3種類。エントリー・モデルの「218i グラン ツアラー」には、最高出力136ps/4,400rpmと最大トルク22.4kgm/1,250−4,300rpmを発生するガソリン1.5リッター直列3気筒ターボを搭載。6速ATとの組み合わせで、JC08モード燃費は16.5km/Lと、100kg以上軽い218i アクティブ ツアラーの16.8km/Lと比べてもそれほど遜色ない。

「218d グラン ツアラー」は、最高出力150ps/4,000rpm、最大トルク33.7kgm/1,750−2,750rpmと非常にトルクフルな2.0リッター直列4気筒クリーン・ディーゼルを採用。トランスミッションは8速ATとなり、JC08モード燃費は21.3km/Lという「輸入車トップクラスの低燃費」を達成したという。

トップグレードの「220i グラン ツアラー」には、最高出力192ps/5,000rpmと最大トルク28.6kgm/1,250−4,600rpmを発揮するガソリン2.0リッター直列4気筒ターボが積まれる。こちらも8速ATが組み合わされ、JC08モード燃費は15.8km/L。なお、2シリーズ グラン ツアラーは前輪駆動のみで、「xDrive」を搭載する4輪駆動の設定はない。




前輪駆動のMPVでありながら、紛れもなくBMWファミリーの一員に見えるエクステリアは、他の後輪駆動モデルと同様に「エア・カーテン」や「エア・ブレード」というエアロダイナミクス系デバイスが装備され、クラス最高レベルの空気抵抗係数(Cd値)0.28を実現したという。

ファミリー向けのクルマということもあり、安全装備に関しては「衝突回避・被害軽減ブレーキ」をはじめとする「ドライビング・アシスト」を全車に標準で装備。「アクティブ・クルーズ・コントロール」が追加される「ドライビング・アシスト・ブラス」もヘッドアップ・ディスプレイとセットでオプション装備できる。8.8インチ高解像度ディスプレイを使った「iDrive ナビゲーション・システム」や、フルLEDヘッドライトも全車に標準装備される。



サスペンションは、MINIのコンポーネントをベースに新開発され、2シリーズ アクティブ ツアラーで採用された、前:シングル・ジョイント・スプリング・ストラット・アクスル、後:マルチ・リンク・アクスル。コーナリング時にアンダーステアの兆候が出ると、内側の後輪に軽くブレーキを当てると同時にエンジンの駆動トルクを増加させて外側の前輪の駆動力を高めるという「パフォーマンス・コントロール」も採用されており、(前輪駆動のMPVであっても)「BMWらしい俊敏なハンドリング」と「ダイナミックなコーナリングを実現」したとのこと。なお、日本仕様の2シリーズ アクティブ ツアラーは、機械式立体駐車場に入庫可能とするため、全高を抑える目的でローダウンされるMサスペンションが全車に標準で装備されているが、2シリーズ グラン ツアラーの足回りは欧州仕様と同じだそうだ。



218i グラン ツアラーと218d グラン ツアラーには、標準仕様の他に、クローム仕上げのキドニー・グリルやダコタ・レザー・シートを装備する「LUXURY」と、BMW M社が開発したエアロパーツやサスペンションを装備する「M SPORT」(今回の展示車両)という2つのトリム・グレードから選べる。220i グラン ツアラーはこれらに加え、標準モデルの代わりに、スポーツ・シート等を装備する「SPORT」が設定される。

消費税込み価格は、218i グラン ツアラーの358万円から、220i グラン ツアラー M Sportの452万円まで。発売は6月6日(土)からとなる。

BMWなのに前輪駆動なんて、と選択肢から外すビュアリストの気持ちも分かるが、このクラスで7人乗れるクルマなのにBMW、ということで国産車から乗り換える人も多いだろう(と、BMWジャパンも期待している)。今回の発表会が行われた東京駅近くの「BMW Group Studio」では、5月27日(水)から6月8日(月)まで、実車を展示しているそうだ。お近くの方は是非お立ち寄りになり、実際に3列シートの使い心地を試してみてはいかがだろう?

BMW 公式サイト:「2シリーズ グラン ツアラー」

BMW Group Studio 公式サイト




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By Hirokazu Kusakabe

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