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イタリアのミラノに拠点を置くカロッツェリアのザガートは、これまで名だたるヨーロッパの自動車メーカー各社とコラボレーションしてきたが、5月22日から24日までイタリアのコモ湖畔で開催されたクラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンザ・ヴィラデステ」では、その歴史の中で重要なパートナーの1つであるマセラティの創業100周年を祝って製作した「Mostro(モストロ)」を発表した。

このモストロは、その驚異的なパワーから"il Mostro(イル・モストロ、イタリア語で怪物)"と呼ばれた1957年製マセラティ「450 S」にインスパイアされて生まれたという。ザガート製のクーペ・ボディを持つ450 S(カムテールと呼ばれる車体後部を切り詰めたスタイルが流行する前にデザインされた傑作の1つだ)は、400hpを発生する4.0リッター8気筒エンジンを搭載し、スターリング・モスのドライブでル・マン24時間耐久レースに参戦した。1990年代まで「最もパワフルなフロント・エンジンのレースカー」として名を馳せたクルマだ。

それに対する現代のトリビュートとして製作されたモストロは、カーボンファイバー製のモノセルに、スティール製チューブを組み合わせたシャシーに、ドライサンプ方式のマセラティ製V8エンジンを、最適な重量配分を考慮してフロントミッドシップに搭載。トランスミッションは6速セミATをリアに置くトランスアクスル方式となる。外観のデザインはザガートが近年製作したアルファロメオの100周年記念モデル「TZ3」や、2009年のジュネーブ・モーターショーで発表したペラーナ「Z-One」と似ている点がいくつかあるが、モストロはロングノーズと傾斜したグリーンハウスと一体になった、フロントの疑似ポンツーン・フェンダーが特徴的だ。

米Autoblogの編集部がザガートに確認したところによると、モストロはサーキット用にデザインされているが「公道走行車として型式認定を取得する準備はある」とのこと。マセラティの創業100周年記念イヤーが終わるまでに、ザガートは5台のモストロを製造する予定であり、実はこの5台はもう売約済みだという。ザガートは特別モデル(事前に完売済みの場合は特に)の価格を公表することはほとんどないのだが、聞くところによると「ザガートの製造するクルマの価格が100万ドル(約1億2,000万円)を超えることはないが、コレクション性が高いので、通常は数年以内に購入価格以上の価値になる」とのことだ。

市販車として完成したモストロが公開される日を楽しみに、まずはギャラリーの画像をチェックしてみよう。モストロのほか、過去にマセラティとザガートによって作られた名車の数々も見ることができる。詳細はプレスリリース(英語)をどうぞ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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