【ビデオ】ポルシェのパワーを搭載したクラシックなワーゲンバス「T1レース・タクシー」
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人は見かけによらないというが、クルマの世界にも、それとよく似た「Sleeper Car(スリーパー・カー)」というスラングがある。「オリジナルの平凡な外見からは想像できないほどのハイパフォーマンス性能を秘めたクルマ」という意味だ。今回ご紹介するフォルクスワーゲン(VW) マイクロバスは、まさにその言葉を体現した1台と言えるだろう。もちろん、レースマシン風のグラフィックスとタイヤを見れば、これが単なる旧いバンではないということが推測できるかも知れない。だが、その内側にどれほどすごいモノが潜んでいるかまでは分からないだろう。

この「T1レース・タクシー」と名付けられた第一世代(T1)の1962年型VW「タイプ2」バスは、車体後部にポルシェのエンジンが搭載されている。とは言っても「914」の4気筒ではない(かつてのポルシェ 914には、フォルクスワーゲン製水平対向4気筒エンジンが積まれていた)。「993」型ポルシェ911ターボの空冷水平対向6気筒ツインターボを、しかも最高出力530hp、最大トルク77.1kgmにチューンして搭載し、これに「996」型「911GT3」の6速MTが組み合わされているという。ステアリングとブレーキも993から拝借され、18インチのBBS製ホイールには285/30R18サイズのタイヤが装着されている。

このVWバスは、スイスのカスタマイザーであるフレッド・ベルンハルト氏による6年越しのプロジェクトだ。ボディにカーボンファイバーを多用することで、車両重量は約1,500㎏に抑えられているという。空気抵抗の多いバス型ボディにも拘わらず、最高速度は143mph(約230㎞/h)に達するそうだ。

このT1レース・タクシーは今年の5月13日から、オーストリアのヴェルター湖畔で毎年開催されているフォルクスワーゲン・グループのファン感謝イベント「GTIミーティング」で展示された。ルノーのミニバン「エスパス」にF1マシンのエンジンを搭載した 「エスパスF1」コンセプトには及ばないが、ドイツ・ニュルブルクリンクの北コースを走りたいと思わせるバンは、もうこの2台以外に想像できない。学校に子供たちを迎えにいくクルマとしても最高だ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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