シボレーは16日、米デトロイトにあるインディカーの公道コースで有名なベル島で開催されたスペシャル・イベントにおいて、6代目となる新型「カマロ」を初公開した。

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外観はこれまでの5代目とあまり違わないように見えるかも知れない。しかし、その車体は、インストゥルメント・パネルのフレームやサスペンション・コンポーネントなど各部にアルミニウムを使用したこと等により、従来型より90kg以上も軽量化されている。剛性は28%向上しているそうだ。GMのFRレイアウト用「アルファ」プラットフォームはキャデラックの「ATS」「CTS」と共通だが、シボレーによればその約70%のコンポーネントがカマロ専用に開発されたという。ボディのサイズは全長4,784mm × 全幅1,897mm × 全高1,348mmと、先代型よりも57mm短く、20mm狭く、28mm低くなっている。軽くてコンパクト、さらにホイールベースも41mm短縮され、運動性能の向上にはシボレーも自信を見せている。





エンジンには、ついに新開発の2.0リッター直列4気筒直噴ターボが採用された。最高出力275hpと最大トルク40.8kgmを発揮し、60mph(約96.56km/h)を6秒以下で加速するというパフォーマンスと、高速道路で30mpg(約12.75km/L)を記録する低燃費を両立させるという。カマロ史上最も燃料消費効率に優れ、同時に初めてターボ・エンジンを搭載したカマロとなる。動力性能は充分だけれど4気筒では音が寂しい...という人のために、オプションのボーズ製プレミアム・オーディオには、誇張されたエンジン音がスピーカーから聞こえる仕掛けも用意されている(ドライバーはこの機能をオフにも出来る)。

改良が施された3.6リッター自然吸気V型6気筒直噴エンジンは、最高出力が従来型の323hpから335hpに、最大トルクも38.4kgmから39.3kgmに向上。エンジンの負荷が少ない走行状況では2気筒分のシリンダー休止させて無駄な燃料消費を防ぐ「アクティブ・フューエル・マネジメント」機構が新たに採用された。

(今のところ)トップ・グレードの「カマロ SS」には、「コルベット」に積まれている6.2リッター直噴V型8気筒「LT1」エンジンを搭載。最高出力455hpはコルベットと共通だが、最大トルクは62.9kgmと僅かに抑えられている。エキゾースト・マニフォールドなど、約20%がカマロ専用設計に変更されているそうだ。V8とV6を搭載するモデルには、エンジン・ルームからのサウンドをキャビンに取り込んで反響させる「メカニカル・サウンド・エンハンサー」が標準装備される。

トランスミッションは全てのエンジンで6速MTまたはパドルシフト付き8速ATが組み合わされる。カマロ SS用のMTには自動的にエンジンの回転数を合わせるアクティブ・レブマッチ機能が採用されている。



先代型からイメージを受け継ぐボディは、350時間に及ぶ風洞トンネルのテストで空力性能が磨かれ、先代と共通のパーツは2つだけ、リアの「ボウタイ」エンブレムと、「SS」のバッジのみだという。フロント・フェンダーのロゴには昔のように赤・白・青の3色が復活した。ベース・グレード「LT」のヘッドライトはハロゲンだが、「RS」パッケージと「SS」にはHIDヘッドライトとLEDデイタイム・ランニング・ライトが装備され、テールライトもLEDになる。高性能なカマロ SSはフロント・バンパーにブレーキ用のダクトと、ボンネットに排熱用ベントが開けられ、リア・スポイラーが装着される。

新設計されたサスペンションはフロントがマルチリンク・マクファーソン・ストラット式、リアは5リンク式。これまで超高性能モデル「カマロ ZL1」にしか採用されていなかった磁性流体減衰力制御システム「マグネティック・ライド・コントロール」が、SSにオプションで用意された。LTは18インチ、SSは20インチ・ホイールが標準装備となる。SSにはブレンボ製大径ブレーキが標準装備され、これはLTもオプションで装着可能だ。



インテリアは装備と素材が改善されているという。センターコンソールに備わる8インチのスクリーンで最新世代の「Mylink」インフォテインメント・システムを操作し、さらにメーター・バネル内にも様々な車両情報を表示する8インチのディスプレイが装備されている。また、この新型では24通りに調光可能なLEDアンビエント照明や、電子式パーキング・ブレーキが採用された。サイドブレーキ・レバーがなくなったことで、カップホルダーがマニュアル・シフトの邪魔にならない場所に配置できたという。ドライブモード・セレクタは「スノー/アイス」「ツアー」「スポーツ」から選択可能で、SSにはさらに「トラック」モードが追加される。オプションの電動開閉式バルブを備えた「デュアルモード・エキゾースト・システム」を装備すれば、排気音も「ステルス」「ツアー」「スポーツ」「トラック」の各モードに変更できる。

ボディ・カラーは10色が用意され、インテリアは色と素材の組み合わせを5種類から選べるという。



開発リーダーのアーロン・リンク氏によれば、新型カマロは先代型と比べて「運転するとはっきりと違いが分かるはず。より軽く、より俊敏な動きに感じられることだろう。ハードにブレーキングしたときのフィールが改善され、よりパワフルかつクイックにコーナーに飛び込んでいける。そして立ち上がり加速も向上している」とのこと。

新型カマロはミシガン州ランシングの工場で生産が始まり、2016年モデルとして今年後半に米国では販売開始となる予定だ。日本市場への導入を楽しみに待ちながら、まずは公式画像でその姿をご覧いただきたい。



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By Hirokazu Kusakabe

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