BMWジャパンは14日、マイナーチェンジした「1シリーズ」の日本導入を発表。前後のエクステリア・デザインが変更されただけでなく、標準装備も充実した。

Related Gallery:BMW 1 Series Press Conference

分かりやすいように"マイナーチェンジ"と書いたが、BMWジャパンの方によれば「本社の方でかなり力を入れてデザインを一新しているので、マイナーチェンジやフェイスリフトという言葉は使わず、敢えて"ニューBMW1シリーズ"と呼んでいます」とのこと。2011年に発表された二代目BMW1シリーズの特徴的な"タレ目"のヘッドライトが、細長く切れ長な形状に変わっただけでなく、新たにハイビーム/ロービームにLEDが採用された。同時にキドニー・グリルも横長になり(縦のフィンの本数も増えている)、その分ナンバープレートの位置が上がって、エア・インテークも拡大。さらにバンパー下部が左右のフロント・ホイールアーチから大きくえぐられ、これまでより低くワイドに見せる工夫が凝らされている。



フロントに合わせてリアのテールライトも大きく変わった。やはりワイドさを強調するようにハッチゲートまで伸びて2分割となり、二重に描くL字のラインが発光する。バンパーも水平方向のキャラクターラインが明確になり、さらにそれを印象づけるようにリフレクタが装備された。

先代のフロント・フェイスは「男性のお客様にはあまり評判が良くなかった」とBMWジャパンの方も認めているが、「でも女性の方からは"たれぱんだ"のようで可愛いという声も」あったそうである。今回の発表会で展示されていた2台はどちらもスポーティな専用エクステリア・パーツを装着する「M Sport」だったが、これもフロント・エプロンと呼ばれるバンパー下部が大きく変更を受けている。

この前後バンパーの変更によって全長が5mmだけ拡大し、4,340mmとなった。全幅1,765mm、全高1,440mmは従来型と変わらない。






パワートレインはこれまで通り、チューニングの異なる2種類の1.6リッター直列4気筒直噴ターボ・エンジンが用意され、BMWが「クラス唯一の」と誇る8速ATを介して後輪を駆動する。最高出力136ps/4,400〜6,450rpmと最大トルク22.4kgm/1,350〜4,300rpmを発生する仕様は、これまでの「116i」から「118i」に名称(のみ)が改められた。JC08モード燃費も従来と変わらず16.6km/L。より高性能な「120i」は、名前こそ変わらないものの、最高出力が7psアップして177ps/5,000rpmに。最大トルク25.5kgm/1,500〜4,500rpmは従来通り。そしてJC08モード燃費が微増して16.8km/Lになった。


さらに、モータースポーツの血統を受け継ぐBMW Mがチューンしたスポーツ・モデル「M135i」も、3.0リッター直列6気筒直噴ターボ・エンジンの最高出力が6ps引き上げられ326ps/5,600rpmになった。最大トルクはこちらも変わらず45.9kgm/1,300〜4,500rpm。トランスミッションはマニュアルの設定はなく、8速スポーツATが組み合わされる。燃費は0.1km/Lだけ下がって12.5km/Lとなっている。

118iには"スタンダード"と呼ばれるベース・グレードのほか、内外装の仕様が異なる「Sport」「Style」、そして「M Sport」が設定されているが、120iにはスタンダードがなくなり、「Sport」「Style」「M Sport」の3モデルに整理された。価格が高めの120iを購入する顧客は、ベース・グレードを選ぶ人がほとんどいなかったからだそうだ。



また、今回から118iスタンダードを除く全車に、LEDヘッドライト、先進のドライバー支援システム「ドライビング・アシスト」(衝突回避・被害軽減ブレーキ、レーン・ディパーチャー・ウォーニング、前車接近警告機能)、ITSスポット(DSRC)対応機能付きETC車載システム、車載通信モジュールで事故やメインテナンス情報を自動的に通知する「BMW コネクテッドドライブ・スタンダード」が標準装備となっている。

内装はシート表皮や加飾パネルが変更された程度。足回り等の設定は従来から変わっていないそうだ。



消費税込み価格は、118iのスタンダードが従来の116iより19万円も値下げされて298万円。118i SportおよびStyleは338万円と、116iの同等モデルより1万円だけアップしたが、上記の装備が標準となったことを思えば実質値下げと言っていいだろう。118i M sportは変わらず358万円となっている。

120i SportおよびStyleも、これまでオプションだった「ドライビング・アシスト」や、設定がなかったLEDヘッドライトが標準装備されたにも関わらず、価格は12万円も値下げされて397万円となった。120i M Sportは7万円値下げされて412万円。M135iは従来と変わらず566万円。もちろん豊富なパッケージ・オプションやホイール等も用意されている。発売は5月23日(土)から、全国のBMW正規ディーラーにて。




このクラス唯一の後輪駆動5ドア・ハッチバックということでは、2ドアの「2シリーズ クーペ」より存在価値が高いとも言える1シリーズ。見た目も装備も、そして価格まで、これまで以上に魅力的になったことは確かだろう。300万円以下でBMWの後輪駆動モデルが買えるというのはそそられるかも知れないが、装備の差を考えれば118iならスタンダードよりもSportやStyleの方がお買い得。なお、BMW ジャパンの方にお聞きした話によれば、今後はこの1シリーズにもディーゼル・エンジン搭載モデルの導入を予定しているという。「本社にはずいぶん前から言っている」そうだが、まだ時間が掛かるらしく、今年中ということはないだろうとのこと。モデルによる装備や仕様の違いなど、詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをご覧いただきたい。

BMW 公式サイト:ニュー BMW 1シリーズ
http://www.bmw.co.jp/jp/ja/newvehicles/1series/5door/2015/showroom/index.html



Related Gallery:BMW 1 Series Press Conference

Related Gallery:BMW 1 Series


By Hirokazu Kusakabe

【PR】BMWの購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!