【ビデオ】ガルフ・カラーのフォード「GT40」が、王者の風格でサーキットを疾走!
打倒フェラーリの念願を果たし、フォードの伝説的レースカー「GT40」がル・マンで初優勝してから50年目となる2016年、フォードは新型「GT」で再びこの24時間レースに復帰するのではないかと噂されている。噂の真偽はさておき、今日は米ユタ州のミラー・モータースポーツ・パークで撮影されたGT40の映像を観ながら、その輝かしい業績を振り返ってみるのはいかがだろう?

画面には、印象深い水色とオレンジ色のガルフ・カラーをまとったGT40の流れるようなボディが映し出され、テロップや資料映像のインタビューがその歴史を物語る。そして最後にエンジンが始動、トラックに躍り出るという約2分ほどのこのビデオは、映画のように完成度が高く、そしてあまりにも短く感じるだろう。

この映像に登場するGT40には、興味深い経歴がある。シャシー・ナンバーP-1074のこのクルマは、GT40のシャシーをベースに、英国のジョン・ワイヤ率いるJWオートモーティブが「ミラージュ」のプロトタイプとして製造した3台のうちの1台で、1967年にスパ・フランコルシャンのレースで優勝している。これが、後に有名となるガルフ・カラーで塗られたクルマが挙げた最初の勝利となった。翌1968年にはレースの規定が排気量5.0リッター未満に変更され、ミラージュとして出場できなくなったため、ボディを初期型のフォード GT40に作り直して(つまり4.7リッター・エンジンでホモロゲーションを取得しているフォード GT40として)この年のレース・シリーズに出場した。ただし、ボディには当時まだ極めて珍しかったカーボンファイバーが使用され、大幅に軽量に仕立てられていたという。この年のル・マンでは完走できなかったが、一番違いのP-1075が翌年と続けて2連覇している。1970年になるとP-1074は俳優スティーブ・マックィーンとソーラー・プロダクションが買い取り、ルーフを切り取ってカメラを備え付け、映画『栄光のル・マン』の撮影に使用した。カメラカーとしてコースを走らせ、レースの臨場感ある映像を撮影するためだ。

その後、何人かのコレクターの手を経て、当時の状態にレストアされ、2012年にオークションで米国車史上最高額(当時)を付けて落札された。現在はミラー・モータースポーツ・パークのミュージアムで保管されている。

実はこれはInside Salesという会社のプロモーションビデオなのだが、丁寧に作り込まれた映像を観ていると、フォードがル・マンに復帰するティーザー予告と捉えることも出来そうな気がしてくる。



By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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