ダイムラーの自律走行トラック、米ネバダ州で公道走行が認可に
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1987年に日本で公開された映画『地獄のデビル・トラック』を覚えているだろうか? 突然、トラックを始めとする機械たちがまるで意思を持った生き物のように暴走し始め、人間と死闘を繰り広げる映画だ。そんな状況が少し現実に近づいたかと思えるニュースが届いた。もっとも、この自動運転トラックが人間を殺戮する気配は今のところなさそうだが...。

先日、米ネバダ州のラスベガス・モーター・スピードウェイで、ダイムラー・トラック・ノース・アメリカ社が製造する「フライトライナー」の自律走行セミトラック「フライトライナー・インスピレーション・トラック」にナンバープレートを取り付けるというイベントが行われた。米国で初めて、自律走行の商用車でハイウェイを走ることが法的に認められたのである。ネバダ州当局は実際の走行を許可するにあたり、事前に同車の開発の経緯をモニターし、ダイムラー・トラック・ノース・アメリカ社による安全性テストを確認してきたという。ちなみに、現在米国で自律走行車の公道走行を認めている州はネバダ州の他に3州あるが、商用車への認可はこれが初となる。

この自律走行システムは「ハイウェイ・パイロット・システム」と呼ばれ、車体に取り付けられたカメラとレーダーで周囲の状況を監視し、車線維持や衝突回避、速度調節、ブレーキ、ステアリング操作などを行う。

「フライトライナー・インスピレーション・トラックで披露する我々の自律走行車技術は、交通事故を減らし、ハイウェイでの渋滞を緩和する。燃費も向上するので環境にも優しい」とダイムラー社のトラック&バス部門総責任者ウォルフガング・ベルンハルト博士は述べている。

トラックが集団で人間に反乱を起こす心配もないようだ。まず、今のところまだフライトライナー・インスピレーション・トラックは2台しか存在しない。さらに今回の認可では、自律走行機能の利用はハイウェイのみに限定されており、運転席に必ずドライバーが座って緊急時にはハンドル操作を行うことが義務づけられている。前方を走行する遅いクルマを追い越すことすらしないという。AC/DCの「悪魔の招待状」(映画『地獄のデビル・トラック』のサウンドトラックで使用されている)を聴きながら呑気に走っていても大丈夫そうだ。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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