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画像のフォルクスワーゲン「ザ・ビートル」を見て、派手なリアウイングやボディに開けられたベントのことで何か言いたくなった人のために申し上げておくと、これはあなたの知っている普通のザ・ビートルではない。タナー・ファウストスコット・スピードが乗り込み、今年の「レッドブル・グローバル・ラリークロス(GRC)」に参戦する競技用車両「ビートル GRC」なのだ。レトロな外観に惑わされてはいけない。完全なモンスター・マシンである。


2014年シーズンのビートル GRCには、最高出力544hp、最大トルク53kgmを発生する1.6リッター4気筒直噴ターボ「TSI」エンジンが搭載されていた。今シーズンは排気量を2.0リッターに拡大し、最高出力553hp、最大トルク64kgmにパワーアップ。このエンジンがビートルに積まれるというのだから驚きだ。ワイドにフェンダーが拡げられたボディは、全幅71.7インチ(約1.82m)、全長168.8インチ(約4.29m)。車両重量は1,300kgほどしかない。足回りはオフロードに対応するため、サスペンション・トラベルが約240mmのZF社製ダンパーを装備。17インチ・ホイールにヨコハマ製の240/640-R17競技用タイヤを履く。ブレーキはアルミ製の4ピストン・キャリパーと、フロントに14インチ、リアに11.8インチのディスクが組み合わされている。駆動方式はもちろん4輪駆動だ。その結果、0-60mph(約96.6km/h)を約2.0秒で加速するという。ギア比が低いので最高速度は125mph(約201km/h)に留まるが、競技が開催されるショート・トラックには十分な設定だ。

レッドブル GRC開幕戦は5月31日に米フロリダ州フォートローダーデールで行われ、ファウストとスピードの2人はアンドレッティ・オートスポーツ・チームから参戦する予定だ。US版『トップギア』出演で有名なファウストは、2011年と2012年に2年連続でシリーズ・チャンピオンに輝いたことがあり、元F1ドライバーのスピードは昨シーズンに3戦で勝利を収めて、ドライバーズ・チャンピオンシップ3位を獲得している。今年も両選手の活躍が期待できそうだ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー