史上最高額になる可能性を秘めたフェラーリ「250 カリフォルニア」がオークションに出品
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フェラーリの新車を高価だと思う方は、オークションに出品されるこのブランドのクラシックカーに、コレクターが支払う落札金額に注目していただきたい。その数字は10桁(十億円単位)に到達することも珍しくない。この5月にイタリアで開催されるオークションに、コレクターたちの間で最も人気の高いモデルの1台、1961年製フェラーリ「250 GT SWB カリフォルニア スパイダー」が出品されることになった。これがさらにクラシック・フェラーリの平均落札価格を引き上げることになるのは間違いない。

この車体番号「2505 GT」は、56台(うちオープン・ヘッドライトは16台のみ)が生産されたSWB カリフォルニア スパイダーの18番目に製造された車両で、他の多くのカリフォルニア スパイダーのように米国に渡ることなく、新車時にミラノのディーラーで販売されてからずっとヨーロッパに留まっていた希少な個体だ。1974年にスイスのコレクターが買い取り、それから20年ほど所有していたが、2007年に現在のオーナーがイタリア・マラネッロのフェラーリ本社に戻し、クラシックカー部門「フェラーリ・クラシケ」によるフルレストアが施された。この時、ボディは"ブルー・スクーロ"と呼ばれる紺色で再塗装され、インテリアはベージュ・レザーで張り替えられたという。クラシック・フェラーリの祭典「キャバリーノ・クラシック」では最高賞を獲得したほか、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」でも受賞するなど、正真正銘の"コンクール・コンディション"であり、現在までマラネッロのフェラーリ博物館に展示されていた。2010年にはフェラーリのレーシング・イベント「フィナーリ・モンディアーリ」のパレードで、当時フェラーリの会長だったルカ・ディ・モンテゼーモロ自身が運転したこともある。

この美しい跳ね馬は、5月23日にイタリアのコモ湖を望むグランドホテル、ヴィラ・デステで開催されるRMサザビーズのオークションに出品される予定で、落札価格はかなりの高額になることが予想される。最近では、フランスの納屋で発見されたレストアされていない状態のカリフォルニア スパイダーが、今年2月に1,650万ユーロ(約22億円)で落札され、また、昨夏のグッディング&カンパニーによるオークションでは、珍しい純正オプションのハードトップ付きの個体に1,500万ドル(約18億円)の値が付いている。コレクター向けメディア『Sports Car Market』によると、「250GT」シリーズの落札価格の上位はカリフォルニア スパイダーで占められているそうだ(日本版編集者注:ただし「250GTO」は別モデル枠)。公式サイトによれば落札予想価格は1,100万〜1,300万ユーロ(約15~17億円)となっているが、もっと高額になっても我々は驚かないだろう。

今回、コモ湖畔でオークションに掛けられるクルマで最も価値が高いのはこのカリフォルニア スパイダーだろうが、コレクター向けフェラーリは他にもたくさん用意されている。同じスカリエッティが手掛けた1960年製「250GT SWB ベルリネッタ コンペティツィオーネ」や、トゥーリング製ボディを持つ1952年製「212 エクスポート バルケッタ」、ギア製ボディの1950年製「195 インター ベルリネッタ」など1950〜60年代の名車から、 「288 GTO」「F40」「F50」「エンツォ」という1980〜2000年代の限定モデル、そしてワンーナーの2006年製「575 スーパーアメリカ」、珍しいマニュアル・トランスミッションの2007年製「599 GTB HGTE」などが出品されるそうだ。探していた方はこの機会をお見逃しなく。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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