「やはりクルマの排ガスは子どもの喘息症状を悪化させる」と米研究チームが改めて指摘
カリフォルニア州大気資源局(CARB)がつい先日発表した調査報告は、驚くほどではないが憂慮すべき内容だ。カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームが実施した調査によれば、交通量の多い地域の近くで暮らす子どもや低所得者層は、その他の人々に比べて喘息の症状が悪化しやすい可能性があることが分かった。調査が実施されたカリフォルニア州オレンジ郡は、高速道路網が発達していることから、説得力のある調査結果だと思われる。

この結果は、2000~2008年の期間において、18歳以下の子ども約8,000人が、救急室や病院で受けた1万1,000件以上の診察を対象とした大規模調査によって得られたもの。過去の調査結果は、クルマの排気ガスによって喘息が引き起こされる可能性を指摘するに留まっていた。今回の調査では、クルマによる大気汚染と喘息の関連性が一段と鮮明になったと言えるだろう。

今回の報告は、約2年前に欧州の呼吸器専門誌『European Respiratory Journal』で発表された類似の調査を思い起こさせる。欧州10都市の子どもたちを対象としたその調査では、小児喘息の症例のうち約14%は、クルマの排気ガスが引き起こした可能性があると報告されたのだ。それまで排気ガスは持病の喘息を"悪化させる"だけで、直接的な原因にはならないと考えられていた。今回の調査報告について詳しく知りたい方は、CARBのプレスリリース(英語)をお読みいただきたい。


​By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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