マクラーレン・オートモーティブは果たして何種類のスーパーカーを提供できるのだろうか。その答えはもしかすると我々の予想を上回るかもしれない。この英国のレーシング・チーム由来のスーパーカー・メーカーは、同じ基本的なアーキテクチャを使いながら、現在2つのシリーズで5つのモデルを製造している。スーパー・シリーズの「625C」「650S」そして新型「675LT」と、アルティメット・シリーズの「P1」「P1 GTR」だ。これだけでもすでに見事なものだが、新たに登場するスポーツ・シリーズが加わることで、そのラインアップは大幅に拡充されることになる。

先週ジュネーブ・モーターショーで、米自動車雑誌『Car and Driver』がマクラーレン・オートモーティブのマイク・フルーウィットCEOに取材したところ、新しく登場するスポーツ・シリーズは、アイスクリーム・パーラーも真っ青というくらい、さまざまなフレーバーが用意されるとのことだ。

以前からマクラーレンのエントリー・モデルには、3種類あるいは4種類のボディ・スタイルが設定されるだろうと言われていた。それはまずクーペとコンバーティブル、そしてこれまでなかった、より広い荷室を備えるGTバージョンが加わるのではないかという噂だった。この疑問に対しフルーウィットCEOは「確かに2種類以上のボディ・スタイルを用意する。スーパー・シリーズのことを考えれば分かるだろう。650Sクーペ、650Sスパイダー、そして675LTがある」と答えたという。そう、3つ目のボディは「ロング・テール」でほぼ決まりだ。

さらに、スーパー・シリーズ同様、スポーツ・シリーズにもエンジン・スペックによるバリエーションが設定される見込みだ。つまり625Cに相当するエントリー・レベルの「C」、それよりパワフルな(フルーウィットCEOによれば"最も理想的な仕様"であるという)「S」。この2グレードはクーペとスパイダー(コンバーティブル)の双方に設定されるだろう。そして特別に高性能な「LT」を合わせれば、それだけで5種類の"フレーバー"は確定だ。さらに前述のGTバージョンにもクーペとスパイダーがあるとすれば、全部で7種類にもなる。顧客はポルシェ「911」アウディ「R8」のように、幅広い選択肢の中から選ぶことが出来るだろう。

スポーツ・シリーズの価格は、911の上位グレードである「911ターボ」と「911ターボS」の間くらいになると予想される。米国では911ターボは15万2,000ドル(約1,850万円)で、911ターボSは18万4,000ドル(約2,250万円)だ。ちなみに日本ではターボが2,128万円で、ターボSが2,539万円。恐らく最上位モデルでも650Sの26万5,000ドル(約3,218万円)を下回るはずだ。

スーパー・シリーズとの差別化を図るために、スポーツ・シリーズはアクティブエアロやアクティブサスペンションを搭載しないだろう。しかし、上位モデルと基本的に共通のカーボンモノコック・シャシーを使用し、3.8リッターV8ツインターボ・エンジンに7速デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載するが、最高出力は500hp〜600hp程度にデチューンされる。

正確な情報は正式発表を待たなくてはならないが、スポーツ・シリーズは4月初めに開催されるニューヨーク国際オートショーでデビューする予定なので、もうすぐ明らかになる。楽しみに待とう。


BY Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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