ポルシェ事前に予告していた通り、"公道でも使用できるレーシングカー"を謳う新型「911 GT3 RS」を、現在開催中のジュネーブ・モーターショー 2015で発表した。日本でもすでに予約受注が開始されている。

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991型と呼ばれる現行「911」をベースに、その性能を自然吸気エンジンのまま最大限に引き上げた911 GT3 RSは、ポルシェによれば「現在考えうる最高のモータースポーツテクノロジーが導入された普段の街乗りにも使用できる公道仕様の911」であるという。伝統の「レーン・シュポルト(レーシング・スポーツ)」を意味する「RS」の称号が与えられた最新モデルで、「再びロードゴーイングスポーツカーとレーシングカーとの間の壁を打ち破ります」と宣言している。



2013年に登場した硬派なポルシェ・ファン向けモデル「911 GT3」との違いは、さらにパワーアップしたエンジンからより軽量化されたボディまで多岐にわたる。リアに搭載する水冷水平対向6気筒直噴エンジンの排気量は4.0リッターに拡大され、過給器の助けを借りずに最高出力500psと最大トルク46.9kgmを発揮。専用のデュアル・クラッチ式トランスミッション「PDK」には、「パドル・ニュートラル」と呼ばれるクラッチを解除機能が追加された。駆動輪はもちろん後輪のみ。さらにピットレーン走行時に使用する速度制限機能「ピット・スピード・ボタン」が搭載されるなど、モータースポーツ用に必要なカスタマイズが施されているという。

911シリーズで最もワイドなタイヤと、拡大された前後トレッドを覆う「911ターボ」譲りのワイド・ボディに、大型リアウイングをはじめとするRS専用エアロパーツを装着した車体のサイズは、全長4,545mm × 全幅1,900mm × 全高1,290mmと、911 GT3より48mm幅広く、31mm高い。これにより空気抵抗係数は0.33から0.34へ僅かに増大。最高速度も315km/hから310km/hへドロップしているが、0-100km/h加速は3.3秒と0.2秒も短縮した。ただしというか当然というか、燃費(新欧州ドライビングサイクル複合)は12.7リッター/100km(約7.9km/L)と、911 GT3の12.4L/100kmより少しだけ大食いだ。



ルーフには初めてマグネシウムが使用され、フロントリッドとエンジンフードはカーボンファイバー製。その他にも軽量素材による代替パーツを採用することで、車両重量は911 GT3より約10kg軽量化されたという。フロントリッドには空冷時代の911を想わせる約30cm幅のプレスラインが設けられ、これが"ダブル・バルブ"のようにルーフまで続く。また、フロント・フェンダーに開けられたエアベントから空気が抜けることによって、フロントアクスルのダウンフォースが増加したという。

アルカンターラで覆われたインテリアは911 GT3と同様だが、「918スパイダー」のカーボンファイバー製フルバケットシートをベースにしたという新しいシートが備わる。また、コクピット背後にボルトで固定されるリアロールケージやバッテリーマスター用スイッチを含む「クラブスポーツパッケージ」は標準装備となり、6点式運転席シートベルトや消化器なども別途用意されるという。




以上のような改良によって、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは、911 GT3を5秒も上回る7分20秒を記録したという。これこそ求めていた真の911、と思った方は以下のリンクから公式サイトをご覧の上、今すぐご注文を。ちなみに日本での価格は、過給器付き高性能モデル「911ターボS」より9万円だけ安い、2,530万円(消費税込み)となっている。


ポルシェ ジャパン 公式サイト
http://www.porsche.com/japan/






By Hirokazu Kusakabe

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