【レポート】安すぎて売れない? 激安タタ「ナノ」の意外な盲点とは?
2009年にタタ「ナノ」が11万2,735ルピー(約22万円)という価格で発売された時のことを覚えているだろうか? 鳴り物入りで登場したこのインドの超低価格車は各方面で大きな話題を巻き起こしたが、その年間販売台数は2012年のピークでも7万5,000台に過ぎず、昨年は2万2,000台にまで落ち込み、インドの自動車業界に革命を起こすことはできなかった。しかしタタ・モーターズの名誉会長、ラタン・タタ氏は、そんなナノの問題点を認識しているようだ。

米自動車メディア『Automotive News』は、サウスカロライナ州で開催された自動車サミットでタタ氏が語った言葉を次のように伝えている。「一番"お手頃"でもなく、一番"お買い得"でもなく、インドで一番"安い"クルマという不名誉なイメージが付いてしまった。人々は、"一番安いクルマに乗っているところを見られたくない。近所からお金がないと思われる"と感じている。我々もこの問題を痛感しており、ナノのポジショニングを見直しているところだ」。

ポジショニングが変われば、2代目ナノには"余計な装備"が増えて、値段が上がることも予想される。『Automotive News』によると、"オートバイのようにうるさい"と評判の悪かった37hpの非力なエンジンに代わって、新型のエンジンも搭載されるかもしれないという。

しかし、激安のナノが思ったほど成功しなかったからといって、"誰にでも手が届くクルマを提供したい"というタタ氏の信念が揺らいだわけではない。同氏は「インドでは年間に自動車が300万台、二輪車が1,100~1,200万台も製造されている。現実的にみて、低価格のクルマは安定して50万台は売れるはずだ」と述べている。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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