SUBARU XV

XVは雪道が良く似合う。たぶん砂浜も似合うのだろうけれど、雪景色の中にいると、雪の白にオレンジがよく映えて、雪道の為にこのボディカラーは設定されたに違いないとさえ思えてくる。
元々インプレッサの派生モデルとしてつくられたクロスオーバーSUV...つまりオンロードからラフロードまで走れるライトSUVで車高を高くすることで、悪路走破性を高めたSUV色を強く打ち出している。

SUBARU XV SUBARU XV

同様の出自を持っているフォレスターはもう少しスパルタンなラフロードイメージがあり、装着するタイヤもオフロード用(の中ではオンロード寄りだが)となっているし、ターボ付きでパワフルなモデル設定。

SUBARU XV

XVは2LのNA(自然吸気)エンジンFB20型を搭載。FJ型に代わって開発されたスバルの新世代の水平対向エンジンで、ピストン径(ボア)をコンパクトにして効率の良い燃焼室にするとともに、吸排気両方に可変バルブタイミング機構を設けることで燃焼効率を高めている。燃費もJC08モードで16.2km/Lを実現。
パワースペックは150PS/6200rpm、最大トルク196Nm/4200rpmを発生。リニアトロニックと名付けられたCVTと組み合わされている。

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さて、そんなXVを駆って向かったのは長野県蓼科(たてしな)白樺湖スキーエリアにあるエコーバレースキー場。

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1月24、25日の両日、ここでSUBARUがゲレンデタクシーを行うからだ。しかも、タクシードライバーは2014年全日本ラリーチャンピオンの鎌田卓麻選手!何をやるのかというと、一般のお客さんをスバル車に乗せ、リフトの代わりに山頂まで乗せて行ってくれるのだ。

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ちなみにこのイベント、2月21~22日はサッポロテイネスキー場(北海道)でも行われる。もちろん鎌田選手もドライバーを務める。
その巧みなステアリングさばきとアクセルワークに感心しながら...いや実際、スキー場の圧雪を壊さないように走るアクセルワークは繊細で巧み。
「やっぱり一流ドライバーは速いだけでなく繊細なのね!」というのが実によ~く分かった。

SUBARU XV

鎌田選手の走りを堪能した後、XVのインプレ取りにGO。まあエコーバレーに行くまでの間にインプレッションはとれてしまっているようなものだけど...。
改めて感じるのは、XVの手軽さ...というか気軽さ。オフロードモデルに乗るぞ!と肩に力を入れずにすんなりと乗れるところが良い、ライト感覚なSUVなのだ。実際の所、インプレッサの姉妹車なので良い意味で気軽さ、気安さがある。

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しかし、走破性能は本格的。オフロードではなく、あくまでもラフロードがターゲットなのでスバルで培われ開発された4WDシステムの方がリーズナブル。いくつかある4WD方式のうちXVは、アクティブトルクスプリットAWDという電子制御4WDを搭載する。
この4WDシステムは基本トルク配分を前60対後40に設定されており、前後輪の滑り具合を察知して前後50対50まで可変トルク配分するシステム。

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常に4つのタイヤに駆動力がかかっているので、雪道でもスイスイ発進できるのはもちろんのこと。カーブではわずかに前輪に多めに駆動トルクがかかっているので、後輪から滑り出す不安感が極めて少ないのだ。詳しい制御は知らないが、試乗した感触だと基本的にはアンダーステアにセットしてあるので、フロントタイヤから滑り出す。前後輪の回転差が生じると駆動力配分を50対50に近づけ前輪の駆動負担を少なくする。

SUBARU XV SUBARU XV

60対40というとかなり駆動配分が前寄りな印象が強いが、最大トラクションを得る為にはクルマの重量配分に合わせた駆動トルク配分が良いようで、これに沿ったものといえそうだ。

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雪道でスポーツドライブを試みても曲がらないとは感じなかった。スピードをある程度乗せておいて、カーブに向けてアクセルをオフにしハンドルを切り込んでいくと、リヤタイヤがツーッと滑り出す。カウンターを当てずその合間軽くアクセルを踏み込んでやると、ハンドルを切り込んだままドリフト状態が作り出せる。後輪のスライド量が前輪のスライド量を超える様な不安定感がない為、ドリフトしながらとても安定した状態で走れる。※安全なところで試してください
要するに、素直に曲がるのに安定感があるので、誰でも不安なく走ることができるということ。車高が高いので、深い轍も軽々走破できる。

SUBARU XV SUBARU XV

CVTミッションなので、アクセル操作に対するダイレクト感は乏しいが、アクセルの踏み加減と路面(雪)の負荷の加減で変速比が自動的に変わり、イージーに適切な駆動力を引き出して走ってくれる。
XVに乗ると、いつ、誰と、何処にでも行けそうな、自由な感覚を手に入れることができる。加えてスタッドレスタイヤがあれば雪道も同様。
2014年暮れのマイナーチェンジで、ダンパースプリングが最適化、乗り味をリファインしたほか、SIドライブも装備。またアイサイト搭載車はアイサイト3となり機能の進化が図られている。




■スバル 公式サイト
http://www.subaru.jp