HARLEY-DAVIDSON STREET750

エンジンもシャシーも完全新作のニューハーレー「STREET750 (ストリート750) 」が、いよいよ2月27日に発売される。それに先駆け、ハーレーダビッドソンジャパンでは横浜にてメディアローンチを開催。国内初となった試乗会で、その乗り心地を確かめてきた。

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走り出してすぐに感じるのは、スムーズに、そして力強く回転を上げていく水冷VツインエンジンRevolution X」(排気量=749cc)の出来の良さ。クラッチを繋ぐ瞬間の極低回転域のトルク感は、これまでの大排気量Vツインには及ばないものの、クラッチミートしてからのパワーの立ち上がり、低中回転域つまり常用レンジでのスロットレスポンスは面白いほどシャープ。750ccという排気量で、これほどにまでアクセルを握る右手とのダイレクト感を出してくるとは期待以上、衝撃的と言えよう。

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そのピックアップの良いエンジンのおかげで、ストップ&ゴーを繰り返す市街地での走りはキビキビとし俊敏なもの。高回転域での伸びこそ、兄貴分となるV-RODの1246cc水冷Vツイン「Revolution」に軍配が上がるものの、あちらは同じシリンダーバンク角60度の4バルブながら「DOHC」。カタログ公表値の最大トルクでも、V-RODの「VRSCDX」は<105Nm/7,000rpm>、SOHCのSTREET750は<58Nm/3,750rpm>と、その差は歴然。500ccもの排気量の差があるのだから当たり前といえば当たり前。比べること自体がナンセンスだ。

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ただし何度もいうが、750でこれほどにまで力強いパワーユニットに仕上げたのは見事といえる。気になるのは排気量が近い「スポーツスター」とのフィーリングの差だろうが、クランクマスの大きさでトルクを稼ぐXL883系の「EVOLUTION」とは根本的に違い、まったくの別モノ。

「STREET750(ストリート750)」のボア×ストロークが<85×66mm>とショートストロークであるのに対し、「EVOLUTION」では<76.2×96.8mm>で正反対のロングストローク。「ハーレーらしい」とされてきたあの鼓動感は、当然ながら薄れている。

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しかし「STREET750(ストリート750)」に乗ってしまえば、そこに未練はない。というか、この新しさに満ちあふれた感覚は、これからの新しいハーレーを求める人に向けたものだと言い切りたいし、既存のハーレーファンが新エンジンを否定する理由はどこにも見つからない。ハーレーダビッドソンのラインナップの末弟に、また1つ魅力的なファミリーが加わったと思えば、それは大いに歓迎すべきことだ。

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話しは冒頭からエンジンばかりに集中してしまったが、ハンドリングと車体がまた良い。国産ネイキッドスポーツなどを引き合いに出せば、今となっては細身といえる100mm幅のタイヤを履くフロント17インチは、クセがなくライダーの意志に従順。ただしレイク角が32度にまで寝かせられ、しっとりとした安定志向のハンドリング。ホイールベースを見ても1535mmと長めにとられ、車体の動きには絶えず落ち着きがある。

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それは跨ったときから感じ取られ、アップライトなハンドルとミッドコントロールからなるライディングポジションは、体格を問わない比較的コンパクトなものだが、車体自体にはドッシリとしたものがあり、大型バイクに乗っているという堂々たる感覚は、さすがはハーレーダビッドソン。実際に横浜の大桟橋からスタートし、山下公園、赤レンガ倉庫、みなとみらいといった人の集まる目抜き通りを流してみても、誇り高きバー&シールドのエンブレムが貼られた車体は絶えず視線を感じるものだった。

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そして15インチというリアタイヤが低重心を決定づけ、ハーレー最軽量となる230kgの車体をよりいっそう軽く感じさせている。とり回ししやすく、両足も地面にベッタリつくから押し引きに苦労することもない。女性や小柄な人、あるいはビッグバイクに不慣れなビギナーにも気兼ねなく乗れるだろう。

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その魅力はイージーライドだが、けっして入門機としてだけで片付けられない。ライディングスキルの高いライダーがよりスポーティに激しく操ろうとすれば、それに応えてくれる懐の広さがあり、たとえば高回転域でレブらせないように走らせるのは面白いし、足回りの限界点を探りつつのコーナリングもアグレッシブな楽しみとなる。

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専用の2in1マフラーが奏でる排気音も図太く、ビキニカウルをまとった面構えも不良テイスト満載で個性的。幅広い層をターゲットにしているものの決して優等生ではないのが、いかにもハーレーダビッドソンらしく、このデビューは後生にとっても大きな出来事になるはず。

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カスタムへの提案も積極的だが、このエンジンと車体の出来映えの素晴らしさを考えると、バリエーションモデルへの期待も今から膨らむ一方だ。

HARLEY-DAVIDSON STREET750

■SPEC
◎全長×全幅×全高:2,225×820×1,060mm
◎ホイールベース:1535mm
◎シート高:709mm
◎車両重量:230kg
◎エンジン型式:「Revolution X」水冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブ
◎最大トルク:58Nm / 3,750rpm
◎排気量:749cc
◎ボア×ストローク:85×66mm
◎燃料タンク容量:13.1L
◎フロントタイヤ:100/80-17
◎リアタイヤ:140/75R15

■PRICE
2月27日に発表

■HARLEY DAVIDSON JAPAN
http://www.harley-davidson.com/