トルクメニスタンで黒いクルマが禁止されている謎 その理由とは?
中央アジアのトルクメニスタンでとんでもない規則が作られても、それほど驚くことではない。この国は、2006年に死去したニヤゾフ前大統領が気まぐれな法律を作っていたせいで、"ウィアードスタン(おかしな国)"というニックネームさえ付けられていたのだ。2007年に就任した現在のグルバングルィ・ベルディムハメドフ大統領は、少しは控えめだが同じ路線を踏襲しており、砂漠のど真ん中にオアシスを出現させるべく、"ゴールデン・エイジ・レイク"と呼ばれる770平方マイル(約2,000平方キロメートル)の巨大な人口池を作ろうとしていたこともある。そんなトルクメニスタンの関税当局が、黒い外国車の輸入を禁じていると、反政府派のウェブサイトが報じている。これは法律ではなく、どうやら "忠実な"お役人たちが指導者を喜ばせるために、このような手段をとっているらしい。

ベルディムハメドフ大統領は、昨年9月に彼の黒い執務用リムジンを白い車両に替えて以来、政府用や公式メディア用の輸入車160台も白にしろと主張してきた。一般の人々に対してもそうしろと命じているわけではないのだが、今年1月までに個人経営の輸入会社2社が、黒いクルマを輸入しようとしたら税関を通過できなかったと訴えていることが分かった。それだけでなく、首都アシガバッドの車検施設では、黒いクルマを見てくれないという。

輸入会社によれば、税関職員に「白色は幸運をもたらすから、白いクルマを買うべきだ」と言われたそうだが、彼らの意味する"幸運"の根拠とは「終身大統領がいまお気に入りの色だから」というものだ。白くしようというのはクルマだけに限った話ではない。トルクメニスタンでは、首都アシガバッドを"白い大理石の街"にしようと、100億ドル(約1.2兆円)以上をつぎ込んで古いビルや建造物を真っ白な石で覆っているという。白い大理石の建造物の多さでは、あのギネス世界記録に認定されていて、中には白を基調とした豪華な電話ボックスまであるのだ。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

【PR】リムジンの購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!