メルセデス・ベンツが「Rクラス」の生産を米AMゼネラルに委託
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20年程前のSUV市場を思い出してみると、ハマーのようなハードコアなオフローダーがある一方で、メルセデス・ベンツ「Rクラス」のように乗用車的なクロスオーバーが台頭してきた時代だった。かつてはそんな対極にあった両者が今、製造に関する分野で接点を持つこととなった。

すでに生産終了となったハマーの設計・生産を行っていたAMゼネラル社は、生産能力に余裕のある広大なイリノイ州ミシャワカ工場で、メルセデス「Rクラス」の生産を請け負うことに合意。この生産委託契約により、メルセデスはアラバマ州タスカルーサ工場の生産能力を上げることができるようになる。同工場ではMクラスGLクラスCクラスが製造されているほか、GLEクーペの生産も近々始まると予想されている。Rクラスの生産ラインが空くことで、GLEクーペ(当初からタスカルーサ工場で生産される5番目のモデルになると思われていたが)または別のモデルがアラバマの工場に加わるものと思われる。

今回、Rクラスを複数年にわたり生産する契約が交わされたことによって、AMゼネラルはメルセデス・ベンツ車を米国で生産する、初の自動車メーカーとなった。しかし、メルセデスのクルマを作っている他国の自動車メーカーは他にも存在する。例えば、メルセデスにとってのハマー的な存在ともいえるGクラスは、オーストリアのマグナシュタイヤーが生産しているし、特に極東では、合弁企業の下で現地消費される多くの乗用車と商用車が作られている。

2005年のニューヨーク国際自動車ショーで発表されたRクラスは、2012年に米国市場のラインナップから外された後も、引き続き米国内で生産されている(日本での販売も2014年に終了し、現在Rクラスの販売が行われているのは中国のみ)。つまり、(まだ今のところ)国外の自動車メーカーによって米国で生産されるが、米国では販売されないという特殊な位置にあるクルマとなっている。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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