先日、ジャガーから新型クロスオーバーSUVの名前が「F-Pace」になると発表があったときには、ファンの間で大きな話題となったが、どうやらこれに決まるまでには様々な紆余曲折があったらしい。

自動車情報メディア『Auto Express』の取材に対し、ジャガーのデザイン・ディレクターを務めるイアン・カラム氏が語ったところによると、ジャガー初となる新型SUV車の名前には複数の候補があり、カラム氏個人としては、その中でも「Xタイプ」の名を復活させたいという思いがあったという。「Xタイプ」というのはご存じの通り、2001年から2008年までジャガー・ブランドから販売されていたセダンのエントリー・モデルで、フォード「モンデオ」の前輪駆動プラットフォームをベースに開発され、(半ば苦肉の策として)4輪駆動モデルとして発売されたが、後に安価な前輪駆動モデルも追加され(てしまっ)た。2015年夏に日本導入も予定されている「XE」はその後継に当たる。

確かにクロスオーバーを表す言葉として「Xタイプ」の名は適当かも知れないが、かつて同名のモデルが散々な評価を下され、販売も振るわなかった苦い経験が、ジャガーのマーケティング担当重役たちにその名前を新型車に再び使うことを思い留まらせたという。

他には「XQ」という名前も候補に挙げられていたが、「Q」という文字がアウディのSUV「Qシリーズ」や、アストンマーティンのオーダーメイドプログラム「Q」とかぶってしまうという理由から、これも却下されたそうだ。

『Auto Express』ではこうした経緯の他に、「F-Pace」はジャガーが60年代に打ち出した広告キャンペーン "Grace, Space and Pace(優美さ、広さ、速さ)"に由来することに触れ、さらに今後「F-Grace」、「F-Space」という名前のモデルが続けて登場する可能性を、カラム氏が否定しなかったことなども伝えている。

このネーミングについては読者の皆さんにも様々なご意見があるかと思われるが、まずはこの新型SUVの発表を楽しみに待とう。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

【PR】ジャガー新型SUVの購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!