VOLVO V40 T5 R-DESIGN

ボルボV40は、ゴルフアクセラプジョー308などと同じCセグメントハッチバックモデルとして2012年に(日本では2013年)に登場。登場するや一躍人気を博し、ボルボのベストセラーモデルとなった。スポーティバージョンであるT5Rデザインは、2013年4月に直列5気筒の2Lターボエンジン+6速ATの設定で登場。昨年11月に大幅な仕様変更が行われ新たに登場した。
最大の変更点は、ボルボの新エンジンコンセプト=Drive‐Eから生み出された2Ⅼ4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、8速ATが組み合わされているところ。

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このほかエクステリアでは、ブラックアウトされたロアー・エアインテークやシルクメタル仕上げのフロントグリル、ヘッドランプに連動して点灯するLEDドライビングライトやデュアルスポーツ・テールパイプが取り付けられ、インテリアでは上質なレザーを使用したスポーツシートを装備する。足回りではモノチューブリアダンパーと強化スプリングを組み合わせたスポーツサスペンションを採用。ストラットタワーバーによる補強も施されている。

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エンジンは先に触れたように2L4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、245馬力/350Nmのパワー&トルクを発揮する。従来のエンジンに比べると32馬力/50Nmの性能アップを果たしているが、JC08モード燃費は15.1km/Lで、従来比14%燃費が向上して「平成27年燃費基準」を達成。エコカー減税優遇措置も受けられる。高性能化とエコの両立が図られているという点もT5 Rデザインの大きな特徴の一つと言っていいだろう。

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試乗した印象は「十分なパワーとトルクを発揮し、小気味よく走るスポーティカー」といったところだろうか。簡単にまとめすぎた感はあるが、足回りが適度に引き締まっていて安心感、安定感を損なわない範囲で軽快かつ機敏に走ってくれる。印象としては身のこなしが軽い感じ。この軽快さは、ボディが大型化する傾向にあるCセグメントクラスにおいては美点と言っていいだろう。

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V40 T5 Rデザインのボディサイズは、全長4380mm×全幅1800mm×全高1440mm。ホイールベースは2645mm。全長はともかく、全幅が1800mmにも達しており、決してコンパクトと言えるサイズではなくなっている。ただし、全量を短く感じさせるのは難しいが、全幅は軽快で正確な操縦性にすると、想像よりずっと気にならなくなる。

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もちろん、駐車スペースや狭い路地でのすれ違いにはそれなりに気を遣うが、指一本のハンドル操作にクルマが正確に応答してくれると、曖昧さが作り出す余裕代を無意識のうちに少なくできるのだ。その結果、ボディサイズが思っていたより気にならない、ということになる。V40 T5 Rデザインがまさにそうで、ハンドルの操舵量とクルマの動きが綺麗に一致しており、運転に慣れる程車両感覚の精度が高まっていく。正確度の高い操縦性は、もちろんペースを上げて走っていても同様だ。

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あるコーナーを走る時、走行ラインをイメージし、そこをきっちりトレースしていくことができる。手応えにウエットさが乏しく、やや機械的な(機械なのだが)ドライさがあり、少し物足りなく感じないでもないのだが、街中を走らせているとドライな感覚は機能的に精度高く走ってくれる感覚と重なり、これはこれでいいのではないかと思えてくる。

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操縦性の良さは、実はエンジン性能も大きく関係している。ハンドル操作とアクセル操作はいつも連動しているからだ。ちょっと加速したい時、カーブを曲がりながら速度を維持するために微妙にアクセルを踏み込んだ時、そんな場面でピックアップのいいエンジンは、微妙なアクセル操作を汲み取って、期待通りにクルマを動かしてくれる。108という直噴ターボとしても高い圧縮比の効果だろう。動力性能自体も十分にパワフルでありトルクフルだ。

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ターボサイズもミニマムというよりは少し風量(コンプレッサーの送風量)に余裕がある印象で、特に中高回転域でのトルクの充実感がある。豪快ということではないが、フワッと膨らんだトルクが力強くクルマを押し出す、あるいは引っ張ってくれるといった感覚がある。350Nmの強力なトルクを1500回転から発揮しているのだから当然とも言えるが、これだけトルクが充実していると車速の乗りと伸びが良く、ワインディングロードでも高速道路でも、どこを走っても気持ちいい。
なにより、ボルボの代名詞ともいえるしっとりした厚みのある本革シートの座り心地が良い。このシートに座ってこそV40 T5 Rデザインの走りの良さ、愉しさは一層引き立つ。

ボルボ・カー・ジャパン 公式HP
http://www.volvocars.com/jp/pages/default.aspx