1月9日から11日まで千葉県の幕張メッセで開催された東京オートサロン 2015 with NAPACのルノー・ブースには、あの有名なドイツ・ニュルブルクリンク・サーキット北コースで目標とされていた8分を切り、FF量産車最速となる7分54秒36という記録を達成した「メガーヌ R.S. トロフィR」をはじめ、ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが手掛けた市販モデルが並んだ。

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ルノーの3ドア・ハッチバック「メガーヌ」をベースに、ルノー・スポールがチューニングを施した高性能モデル「メガーヌ R.S.(ルノー・スポール)」は、最高出力265ps/5,500rpmと最大トルク36.7kgm/3,000rpmを発生する2.0リッター直列4気筒ターボを搭載し、0-100km/h加速6.0秒、最高速度254km/hという性能を誇るフランス製ホットハッチ。ルノー・スポールはさらにこれをベースにして、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムで8分を切るという「#UNDER 8」プロジェクトに取り組む。



ルノー・スポール製のFFハッチバックがニュルに挑むのはこれが初めてではない。2008年には先代メガーヌをベースとする「R26.R」が8分16秒9という当時のFF車最速タイムを記録。続いて2011年に現行モデルの初期型「メガーヌ R.S. トロフィー」が、それを9秒も縮める8分7秒97というタイムで更新した。ところが2014年、スペインのセアトが新型「レオン・クプラ 280」で7分58秒44という記録を達成。初めて他社にFF最速の座を明け渡すことになってしまったルノー・スポールは、すぐさまフェイスリフトを施した最新のメガーヌでこのタイムに挑戦する。セアトに先を越される以前から「ニュル8分切り」を目指していたこのプロジェクトに、アクラポヴィッチ、オーリンズ、アルヴァールといったいずれもモータースポーツでは有名なサプライヤーたちが協力し、ベース車比100kg以上の軽量化を達成した「メガーヌ R.S. トロフィーR」を完成させた。今回の東京オートサロンには、ニュルブルクリンクで7分54秒36を記録し、FF最速の称号を奪還した、まさにその車両が展示されていた。

もちろん、ニュルでFF"量産車"最速となったこのメガーヌ R.S. トロフィーRは、タイムアタックのためだけにワンオフで製作された特別なマシンではない。ヨーロッパはもとより日本市場にも、アクラポヴィッチ製チタンマフラー、オーリンズ製調整式ダンパー、アルヴァール製コンポジットフロントスプリングなどの特製パーツや、2人乗りのシート・レイアウト、スピードライン製19インチアロイ・ホイールにミシュラン製「パイロットスポーツ カップ2」セミスリック・タイヤを装着するそのままの仕様で導入され、限定60台が499万円という価格で販売される。エンジンはメガーヌ R.S.より8psだけアップした273ps/5,500rpmだが、この8psのお陰でトルクレンジが拡がり、ピークトルクの値こそ変わらないものの、最高出力の発生回転数では通常より1.0kgmほど向上しているという。大幅な軽量化により0-100km/h加速は0.2秒短縮して5.8秒。最高速度も1km/h伸びて255km/hに達した。



2人乗りではちょっと不便、という方には、後部座席を残した「メガーヌ R.S. トロフィーS」(60台限定、477万円)と、セミスリック・タイヤではなく標準のメガーヌ R.S.と同じ18インチの足回りに"デチューン"した「メガーヌ R.S. トロフィー」(90台限定、426万円)も用意されている。トランスミッションはいずれも6速マニュアルのみ。エンジンのスペックも共通だが、サスペンションの装備とボディ・カラーの設定はグレードによって異なるので、詳しくは以下のリンクから公式サイトをご覧いただきたい。モータージャーナリストの斉藤聡氏によるAutoblogオリジナルのインタビュー映像も是非どうぞ。

ルノー・ジャポン 公式サイト:「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」















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