テスラCEOが掲げた超高速の旅客輸送プロジェクト「ハイパーループ」、計画は今も進行中
テスラのCEOイーロン・マスク氏によって、2012年にその構想が明らかにされ、翌2013年に発表された超高速の旅客輸送プロジェクト、「ハイパーループ」。この計画はオープンソース化されたが、それからすぐにマスク氏は一切の発言を控えてしまい、現実的には何も進んでいないのではないかと言われていた。しかし、計画は頓挫したわけではなく、いまだに新しい"頭脳集団たち"を魅了し続けているようなのだ。

このプロジェクトの実現に向け、発表から数カ月のうちにベンチャーのハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー(以下、HTT)と系列するクラウドファンディング会社のジャンプスタートファンドが公式に設立された。米テクノロジー情報誌『Wired』によると、同社はすぐに約100人の優秀なエンジニアをかき集めたが、そのエンジニアたちは、ボーイングやエアバス、NASA、そしてもちろんマスク氏が創業した宇宙開発企業のスペースXなどでの仕事を本職としているという。また、同プロジェクトでは、不特定多数の人たちがオンラインでアイデアを出し合う「クラウドストーム」の方法を採用しており、UCLAの学生たちのグループがそのデザインに携わっているとのこと。そしてつい先日、その詳細をまとめた新しい報告書が発表された。

ハイパーループは、地上の支柱の上にチューブを設置し、(空気圧縮や磁気浮上の力を借りて)摩擦抵抗なしでその中をポッドが移動する旅客輸送システムだ。ロサンゼルスとサンフランシスコなどの都市を結び、最高速度は800mph(約1,287km/h)にもなるという。HTTのエンジニアたちは、すでに「エコノミークラスやビジネスクラスを設定しよう」といった具体的ところまで話を進めているそうだ。

今回新しい報告書が発表され、ハイパーループが技術的には実現可能と見込まれていることがわかったのは、確かに喜ばしいニュースだ。しかし、当初マスク氏は、最初のシステム構築には10年の期間と60億ドルから100億ドル(約7,205億円から1兆2,000億円)の建設費がかかるとしていた。これをどうやって実現するかが今後の課題だろう。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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