米国の燃料価格の下落がハイブリッド車や電気自動車といった低燃費車のセールスに打撃を与えていると報じられているが、自動車の利用状況には影響があるのだろうか? 米エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン価格が下落しても、人々が自動車に乗る機会が特に増えているわけではないようだ。

米国の現在のガソリン価格(12月8日時点)は、2014年ピーク時(6月)の1ガロン(約3.8リッター)当たり3.70ドル(約445円)と比べ、28%も値下がりしている。だがEIAによると、自動車の利用が1%増加するには、ガソリン価格が50%近くまで下がる必要があるだろうとのことだ。

しかし20年前は、ガソリン価格が12%下がると、自動車利用が1%増加していたという。この違いについて、EIAは今では人々の自動車利用がより固定化しているためかもしれないと分析している。さらに、都市のスプロール現象(都市が無秩序・無計画に郊外へ広がる現象)が落ち着いている現在では、都市に住む人の多くが公共交通機関や自転車を利用する傾向にあるため、1人当たりの自動車走行距離が少なくなっているようだ。

これはある意味良いことなのかもしれない。なぜなら、ガソリン価格がさらに下がったとしても、人々が自転車や電車の利用をやめて自動車に乗り換えるということには必ずしもならないからだ。だがその一方で、燃費の悪いクルマを選ぶ人が増え、低燃費車の人気が下がるという可能性はあるだろう。この点については、10月に米公共ラジオ局NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)も、ガソリン価格の下落が米国で販売されているトヨタ「プリウス」などのハイブリッドモデルの売れ行きを妨げているのではないかと報じていた。

詳細については、EIAのプレスリリース(英語)をお読みいただきたい。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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