日産、フロントエンジンのレーシングカーで「ル・マンLMP1」に参戦か?
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日産は今年5月、「GT-R LM NISMO」と名付けられたレースカーをシートに覆われた状態で"お披露目"したが、その詳細についてはまったく明らかにせず、ただこのマシンで2015年のル・マン24時間レースに参戦すると発表しただけであった。ただし、彼らはこの新たな参戦計画に関して「まったく異なる方法で勝つ」と強気の姿勢を露わにし、しかもライバル達のマシンと「同じ枠にはめるつもりはない」とその独自性を仄めかした。今回ご紹介するレンダリング画像は、自動車と自動車文化に関するブログ『Jalopnik』に投稿されたもので、実車を目にした人の証言を元に描かれたという。

実際にマシンを見た人たちの証言に寄れば「ノーズがとても長い」「リアの幅がフロントの幅よりも狭いかもしれない」とのこと。そう聞くと、前後が逆になった「デルタウィング」を思い浮かべるかも知れない。5月に公開されたシートに覆われたマシンの写真を見ると、この証言ももっともらしく思われる。さらに車体後方を隠すシートのひだを見れば、この部分に何もない、つまりエンジンが搭載されていないのではないかという想像も浮かんで来る。そして長いノーズには、大きな秘密があるという噂もある。つまり、フロントにエンジンを搭載しているのではないかという意味だ。

最近ではトップクラスの耐久レースカーで、ドライバーの前にパワーユニットを搭載するレイアウトは(前輪車軸より後方に置くフロントミドシップも含めて)ほとんど例がない。日産の言う「異なる方法」とは、フロント・エンジンを意味するのだろうか? もっとも、2000年代初頭にはパノスがフロント・エンジンのLMPマシンを製作してル・マンに挑み、日本人ドライバー3名が乗ったマシンが6位に入賞したこともある。

さらに日産は、レースカーと市販車のGT-Rとの間に、少なくとも何らかの関連性、特に技術的な共有を持たせると明言している。Jalopnikの予想によれば、市販車と同様のガソリンV6ツインターボ・エンジンが後輪を駆動するのに加え、電気モーターが前輪と後輪を駆動するハイブリッド・システムを搭載し、合計最高出力は1,000馬力を超えるだろうとのこと。2014年のFIA世界耐久選手権(WEC)でシリーズ・チャンピオンとなったトヨタ「TS040」は3.7リッターV8エンジンと前後のモーターを合わせて1,000psと発表されているので、有り得る話だ。

過去数年、日産はエンジンを供給したデルタウィングでも、自ら参戦した電力駆動レーシングカーの「ZEOD RC」でも、ル・マンを完走できなかった。もし噂が本当で、GT-R LMが24時間を走り切ることが出来たら、結果が何位であってもかなりの業績と言えるだろう。来年2月に開催されるスーパーボウルの期間中、同社の広告でマシンを"チラ見せ"くらいはしてくれるという噂もあるので、それまで楽しみに待つとしよう。


By Chris Bruce
News Source: Jalopnik
Image Credit: Jason Torchinsky via Jalopnik
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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