【レポート】「イヴォークをパクられた」 ランドローバーが中国で異議申し立て
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写真の赤いSUVは日本でも人気の「レンジローバー・イヴォーク」...と思ったら、どこか違う。"RANGE ROVER"とあるはずのフロントマスクには、聞いたことがあるような、ないような、"LAND WIND"の文字が...。

インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英自動車メーカー、ジャガー・ランドローバーは、同社の高級SUV「レンジローバー・イヴォーク」によく似た中国の新興自動車メーカー、Land Windの「X7」(写真)について、中国当局に対し異議申し立てを行う準備をしているという。

共産主義国家でありながら、著作権侵害に対しては明らかに"自由放任主義"の態度を貫き続ける中国。かつて人気自動車情報番組『トップギア』でも、司会のジェレミー・クラークソンが高級時計オメガのニセモノを買い、ニセモノのレイバンをかけ、ニセモノのiPhoneで通話し、さらにスターバックスをパクったカフェでコーヒーを飲むという、中国のコピー大国ぶりを証明するエピソードを放映したことがある。全てがこんな調子ゆえ、中国の自動車メーカーも海外自動車メーカーのデザインを臆面もなく盗むのだろう(証拠ABCDE)。そうしてつくられたX7は本物に驚くほどそっくりだが、イヴォークの価格4万ポンド(約740万円)に対して、X7はわずか1万4000ポンド(約260万円)、ほぼ3分の1という価格だけが大きく異なっている。

今回、ランドローバーはこうした状況にたまりかね、ついに声明を発表したというわけだ。現在開催中の広州モーターショーでX7が披露されたのを受け、ジャガー・ランドローバーCEOのラルフ・スペッツ博士は、Land Windの新型SUVに断固たる態度で挑むことも辞さない旨を表明。この種のコピー行為が中国で横行している事実は非常に残念であると遺憾の意を示した上で、ジャガー・ランドローバーが所有する知的財産を侵害すれば、中国が世界中で適用されている国際規定に違反することになると警告している。また、ジャガー・ランドローバー社は2012年に中国の奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)と合弁で奇瑞ジャガー・ランドローバーを設立し、上海近郊の常熟に17億ドルを投じて建設した新工場で今年の10月から"本物の"レンジローバー・イヴォークを生産していることから、中国の関係当局並びにパートナーである奇瑞汽車と話し合い、合弁工場からの潜在的収益が損われることを回避する方法を探るとしている。

このLand Windは中国の大手自動車メーカー、長安汽車江鈴汽車による合弁企業で、両社はそれぞれプジョーシトロエングループやフォードと提携している。現時点でランドローバーの声明が長安汽車と江鈴汽車の両社にどのような影響を与えるかは不明だが、続報が入ればまたお伝えしたい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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