上質なスーツを着るように乗るマセラティの特別な「クアトロポルテ」、日本国内12台限定発売
マセラティ ジャパンは19日、イタリアのメンズ・ラグジュアリー・ブランド「エルメネジルド ゼニア」とのパートナーシップにより誕生した限定モデル「クアトロポルテ エルメネジルド ゼニア リミテッドエデション」を発表。世界限定100台のうち、日本国内で12台を販売するという。

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1910年に設立されたエルメネジルド ゼニアは、アパレルからアクセサリー、シューズまで手掛ける男性向け高級ブランドとして知られ、中でもそのビジネスの祖となった上質なファブリックは有名だ。同じイタリアの高級車ブランドであるマセラティとは、2013年に3年のパートナーシップ契約を締結。その提携第1弾として誕生したのが、今回日本にも上陸することが発表されたマセラティ クアトロポルテ エルメネジルド ゼニア リミテッドエデションである。

その特長は、マセラティのフラッグシップ・モデル「クアトロポルテ GT S」をベースに、エルメネジルド ゼニアのセンスとデザインで仕立てられた特別な内外装。これをマセラティ ジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長は"Dressed by Zegna"、「ゼニアを着た」マセラティと表現していた。

ボディには、このモデルだけのために特別に開発されたという「プラチナム・シルク・ペイント」を採用。光沢のあるブラックの下地塗装を施し、その上に超微粒子のアルミニウム顔料の輝きと、プラチナ・カラーと呼ばれる薄いブラウン系のメタリックを重ねて「滑らかで純度の高い金属のような」質感を表現したという。上品かつ煌びやかなカラーリングが4ドアのサルーン・ボディによく似合う。これに組み合わされる20インチのホイールは、表面をダイヤモンド研磨で滑らかに仕上げた上に、ボディと同じ特別塗装が施される。ブレーキ・キャリパーはハンドポリッシュで磨き上げられ、マセラティのロゴが赤で入る。



インテリアはさらに贅沢な仕上がり。ダッシュボードやステアリング・ホイール、ドア上部などにはモカ系の新色「テスタ・ディ・モーロ」と呼ばれるダーク・ブラウンのレザーが用いられ、対照的にシートやドア・トリムはライトグレーのステッチとサッビア・レザーを融合させた「グレージュ」というカラーを採用。さらにシート中央部には、イタリア・トリヴェロにあるゼニアのウール工場で特別に生産されたという高級シルク100%のヘリンボーン柄ファブリックが張られている。高級スーツの裏地のような、柔らかく上質なこのファブリックは、ゼニアによる既製の生地を流用したものではなく、このモデルのために専用に織られたものだとか。座らせていただくと、オールレザー張りとはまた違った優しい高級感が身体を包む。筆者がオーナーなら、ジーンズを穿いた同乗者はお断りしたい、と思った。もっとも、そんな度量の狭い人間はこのクルマにまったく似合わないわけだが。ルーフやドアの内張と同様にゼニアのウールが張られたサンバイザーを起こすと、スーツの内側に付くような布製のラベルが縫い付けられている。各部のパネルは上品なサテン仕上げ。フロアマットまで専用品を用意したそうだ。



車両のスペックは、ベースのクアトロポルテ GT Sと変わらない。全長5,270mm × 全幅1,950mm × 全高1,470mmという堂々たるボディの、フロントに搭載された3,799ccV型8気筒ツインターボ・エンジンが、最高出力530ps/6,700rpmと最大トルク72.4kgm/2,000rpmを発生し、8速ATを介して後輪を駆動する。0-100km/h加速4.7秒、最高速度は307km/hに達するという。

価格は消費税込み2,106万円と、ベース車よりも337万円も高いが、これにはボストンバッグなどのレザーグッズやサングラス、スカーフなどのパーソナル・アクセサリー、そしてシートと同じヘリンボーン柄のゼニア製シルクファブリック4mなど、計19アイテムがセットになった「オーナーズ・コレクション・キット」が含まれる(これだけで100万円相当だとか)。



なお、この日の記者発表会では、マセラティ ジャパンによる事業計画の説明も行われた。今後、マセラティでは「グラントゥーリズモ」のモデルチェンジに加え、新型車としてマセラティ初のSUV「レヴァンテ」と、新型スポーツクーペ「アルフィエーリ」の発表が予定されているという。これに向け、2013年の492台から2014年は12月末までに1,300台達成見込みと急成長を続けている国内新車販売台数を、2015年には1,500台まで伸ばす計画だそうだ。また、来年はワンメイクレース「トロフェオ」を日本でも開催し、さらにディーゼル・エンジン搭載モデルも導入する考えだという。その車種についてカッツォーリ社長は明らかにしなかったが、後ほどマセラティ ジャパンの方にお訊きしたところ、まずは「ギブリ」からということになりそうだ。カッツォーリ社長によれば、マセラティのディーゼル・エンジンは「従来のディーゼルと思って欲しくない。マセラティならではのユニークなサウンドで、ガソリン車ともまた違った魅力がある」というから楽しみである(買えないけれど)。ただし、マセラティ ジャパンの方に伺ったお話によると、導入時期は「まだこれから型式認定を取るので、まったく未定。(2015年の)1月や2月という話ではない」そうだ。



一時は口さがない自動車マニアから"没落貴族"とまで囁かれていたマセラティだが、創業100周年を迎えた今、見事に復活、というよりこれまでにないほどの快進撃を続けている。2015年のニュー・モデルも期待できそうだが、まずは特別なクアトロポルテの革張りより高級なシートに身を預け、上質なスーツを着るようにマセラティに乗りたい方、以下のリンクから公式サイトをご覧いただきたい。

マセラティ ジャパン 公式サイト
http://www.maserati.co.jp/


By Hirokazu Kusakabe

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