米向けスマート「フォーツー」はブラバスモデル以上のパフォーマンス?
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ダイムラーが3気筒ターボエンジン搭載の新型スマート「フォーツー」を発表したというニュースは、このところあまり活気がなかったスモールカー市場にとって間違いなく喜ばしいことだ。しかし、米国のディーラー向けに発表された情報によると、そのエンジンは最高出力89hp、最大トルク13.8kgmを発生するという、まだまだ改善の余地がありそうなスペック。幸い、それについてはダイムラーも考えてくれているらしい。

先日バルセロナで開催された「フォーツー」の試乗会で、筆者がパワートレインの開発者と話したところ、さらにパワフルなブラバスによるチューンド・バージョンの開発に取り掛かっていることは確かだが、詳細や最終的な仕様は未確定であるとのことだった。この夏、まさにその開発中のプロトタイプモデルの情報を我々が入手した際、情報提供者は新型ブラバス・モデルの最高出力が105~120hpになるだろうと予想していた。しかし、過去にこの著名なチューナーが手掛けた車種を思うと、もっと引き上げられるのではないかという期待が膨らんでしまう。

欧州で販売された初代スマート・ブラバスは最高出力75ps、最大トルク11.2kgm(残念ながら米国には導入されなかった)。これは米国で発売されたどのスマートよりも高い数値だ。そして2代目スマートのフォーツー・ブラバスの最高出力は102ps、最大トルクは15.0kgm(これもまた米国では発売されなかった)。すでに新型スマートのターボ・モデルを超えている。そこから考えれば、新型フォーツー・ブラバスは予想よりパワフルになってもおかしくない。最高出力130hp、最大トルク22.1kgm程度のパフォーマンスも可能なのではないか。そうすれば1,873mmという短いホイールベースに厚かましいほどのパワーを秘めた爆竹のようなクルマになるだろう。ブレーキやサスペンション、エアロダイナミクスもアップグレードされるはずだ(言うまでもないことだが、従来の煩わしいセミATは廃止され、一般的な5速MTまたは6速デュアル・クラッチ式トランスミッションが用意される)。

最高出力130hpといえば、先代型の「ルノー・スポール トゥインゴ133」とほぼ合致する。新型トゥインゴの試乗会でルノーの人から聞いた話によると、このモデルもあまり売れ行きが良くなかったそうだ。しかし、ダイムラーのエンジニアと同じように、ルノーでも新型トゥインゴのスポーツ・モデルについては、まだ最終的な戦略を決定していないそうである。ちなみにこの新型ルノー トゥインゴは、4人乗りのスマート 「フォーフォー」と共同開発車だ。

結局、リアエンジン・リアドライブ方式のシティカーを共同開発した両社は、さらに協力してそのパフォーマンス・モデルの開発に取り組むのではないかと思われる。残念ながらフォーフォーもトゥインゴも米国での販売は計画されていないが、せめてフォーツーだけでも、それをベースとしたパフォーマンス重視のシティカーを手に入れたいと願うばかりだ。


By: Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー、Hirokazu Kusakabe

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